第1話:ワガママ姫と最初の1枚|ワガママ姫は自由に踊る

カメラを使いこなすために、最低限知っておくべきポイントは「露出」と「ピント」の2つだけです。

これらは感性ではなく、単なるカメラの仕組みです。

トライ&エラーで学ぶより、機械の動きとして覚えた方が、上達への近道です。

この2つさえ覚えてしまえば、あとは構図と被写体に集中できる。つまり、撮影に「余白」が生まれます。

 初対面だというのに、
  プリンセスはボクに全く
   興味を示さない。
 光の中を、ただ自由に動き回っている。
  「あれは…ダンス?」
   それじゃあ応えるまでだ。
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すべてを彼女任せにしていては、
 本当の素顔は見えてこない。
大切なのは、何を僕が決め、
 何を彼女に委ねるか。
つまり、駆け引きさ。

ワガママ姫と撮影モード|その世界は、二人で決める

露出でカメラの「勘違い」を正す

露出とは、写真の明るさのこと。

露出で重要なのは、「カメラは計算は得意ですが、意志を持っていない」ということです。

カメラは「18%グレー」という計算式でしか明るさを見ていません。

カメラは空を見ても「綺麗な水色だ」とは思わないのです。

単に「明るい青だな」と判断し、18%グレーという標準的な明るさに収めるために、全体を暗く沈めてしまいます。

つまり空の写真を撮ろうとした際に、写真が暗くなっても、カメラとしては正常な動きをしています。

カメラは計算通りに動いているだけで、撮影者の「空を水色に撮りたい」という意図までは汲み取ってくれません。

そこで、露出補正を使って、カメラの判断を修正する必要があります。

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 ボクが笑い、ボクが奏でる。
  それでも彼女は無表情だ。
「住む世界の違い?
  いや、そうじゃない。」

ワガママ姫と露出補正|明るい景色と、暗い彼女

ピント:カメラの「ピント合わせ」を整理する

ピントをどこに合わせるかは、写真の主役を決定します。

露出と同様、ここでも「カメラ任せ」は禁物。カメラがどこを見ているかを、自分の意志でコントロールしましょう。

カメラには、被写体の動きに合わせて「視点」をどう制御するか、2つの主要なモードがあります。

  • シングルAF(AF-S / ワンショットAF)
    • シャッターボタンを半押しした瞬間にピントを「固定」します
    • 風景や静止したスナップなど、一度決めた場所を動かしたくないシーンに
  • コンティニアスAF(AF-C / AIサーボAF)
    • 半押ししている間、動く被写体にピントを「追従」します
    • 子供、動物、乗り物など、距離が常に変わるシーンに

まずはこの2つの切り替えを覚えことが、ピント外れを減らす最短ルートです。

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花が舞えば、視線は空へ
 草が靡けば、視線は足元へ
  「きみの視線は“ボク”だろう?」

ワガママ姫とオートフォーカス|彼女の視線の導き方

カメラが本当にしていることは、たった二つ

カメラには、たくさんの設定があります。撮影モードも、数値も、聞き慣れない言葉も並んでいます。

しかし、カメラが実際にしていることは二つだけです。

  • 写真を明るくするか、暗くするか
  • どこをはっきり写すか

つまり、露出とピント。

まずはこの二つだけを意識しましょう。

撮影モードやフォーカスモードといった設定は、露出やピントのための手段です。

 不意に、彼女が足を止める。
 目が合うかと思った刹那、
  彼女はボクの荷物を
   顔面に向けて全力で投げつけた。
 よく分からなかったので、
   荷物を抱きしめた。

姫のワガママ

何故 私を見ているの?
あなたが見るべきなのは 被写体よ。

Next Invitation

雪の白さも、鉛の冷たさも、
 彼女にとっては
  ただの「数字」でしかない。
こんなにも空は綺麗なのに……
 どうしてキミは、
  そんなに暗い顔をしているんだい?

第2話:ワガママ姫と露出補正|明るい景色と、暗いプリンセス

僕とワガママプリンセス

「理屈」を「愛」に変える、10のレッスン

Pro

ワガママ姫と撮影エラー

L 1

ワガママ姫と最初の1枚

L 2

ワガママ姫と露出補正

L 3

ワガママ姫とオートフォーカス

L 4

ワガママ姫と焦点距離

L 5

ワガママ姫と撮影モード

L 6

ワガママ姫と絞り

L 7

ワガママ姫とシャッタースピード

L 8

ワガママ姫とISO感度

L 9

ワガママ姫と露出の三要素

L10

ワガママ姫とマニュアル露出(準備中)

Epi

ワガママ姫とRAW現像(準備中)

いいから、カメラ持って外行こうぜ!

俺のデジモノ手記


01 思考の章

写真は、楽しければ良い


02 技術の章

カメラで、遊ぶ


03 表現の章

「誰か」の真似は、もう終わり


04 結実の章

今の僕の答え


付録

使用機材とカメラ設定