カメラの使い方を覚えるのは、正解を出すためではありません。
自分の頭にある「こんな風に撮りたい」というイメージと、実際の写真のズレを埋めていくためです。
偶然撮れた一枚もいいけれど、狙い通りに撮れた一枚は、はるかに面白いです。
そんな「撮る自由」を手に入れるための、プロセスを整理しました。
露出とピント、それだけでいい
設定項目が多いカメラだからこそ、優先順位を極限まで絞り込みました。
光をどう取り込むか(露出)と、どこに視線を置くか(ピント)。
この二つを自分の意志でコントロールできるようになれば、カメラは難しい機械から、信頼できる相棒へと変わります。

「学びすぎ」という罠を避ける
多くの人が、もっと多くの設定、もっと高度なテクニックを知らなければと、ネットの海を彷徨います。
しかし、情報の過剰摂取は、かえってあなたのシャッターを重くするだけです。
大切なのは「何を学ぶか」ではなく「何を学ばないか」。
迷走を終わらせるための、僕なりの「勉強の区切り方」を置いておきます。

写真を「行程」で分解する
「どう撮ればいいか分からない」という悩みは、撮るという行為を一括りに捉えすぎているからかもしれません。
写真は「被写体の発見」「構図の決定」「設定の選択」という3つのステップに分解できます。
この3つのステップを整理してみることで、あなたの意図はより確実に写真へと反映されるようになります。

理屈の先にある「実感」
「露出とピント」というシンプルな理屈。
そして「3つのステップ」という手順。
これらを意識せず、自分の手足のように操れるようになった時、写真は「たまたま撮れたもの」から「狙って撮るもの」へと、その本質を変えます。

失敗を「原因」まで分解する
どれだけ理屈を頭に入れても、現場では必ず思い通りにいかない瞬間があります。しかし、そこで「運が悪かった」で終わらせてはいけません。
ピントが外れたのか、露出の物理的限界だったのか、あるいは設定の選択ミスだったのか。
失敗を感情ではなく、客観的な「原因」まで分解できれば、それは次に繋がる確かなデータになります。

次はその技術を使って「何を伝えるか」のフェーズです。
現場で感じた光を、画面の中に正しく呼び戻すための「表現」の話をしましょう。
