カメラを始めて最初にぶつかる壁が「ピントが合わない」という問題です。
最新のカメラは非常に賢いですが、それでも僕たちの意図とは違う場所にピントを合わせてしまうことがあります。
最近のカメラは驚くほど多機能です。顔認識、右目・左目の優先設定、乗り物優先、追従の感度調整……設定メニューを開けば、そこには迷宮のような選択肢が並んでいます。
しかし、これらすべてを使いこなそうとする必要はありません。
複雑な操作をすればするほど、目の前のシャッターチャンスは逃げていくからです。
「今日もお姫様は向こう側を向いてるんだ。
……まあ、そういう性格なのは、分かってるさ」
AF-SとAF-C、二つのモードの使い分け
まずは、カメラが「どうやってピントを合わせ続けるか」を決めましょう。基本となるのは以下の二つの設定です。
基本的にはこの2つのAFモードを状況に応じて切り替えるだけで、ピントの失敗は劇的に減ります。
AF-S(シングル):静止した被写体に使う
一度ピントを合わせたら、ピントをそのままキープするAFモードです。
- カフェで目の前に並んだ料理
- 旅先で出会った静かな風景
- 止まっている人物のポートレート
AF-C(コンティニュアス):動く被写体に使う
一度ピントを合わせても、被写体が動いたら追従してピントを追い続けるAFモードです。
- 公園を走り回る子供
- こちらに駆け寄ってくるペット
- 風に揺れる花や植物
フォーカスエリアは「中央」から始めよう
カメラにはフォーカスエリアという「どこにピントを合わせるか」という設定があり、最初は「中央」に絞ることをおすすめします。
カメラにすべてを任せるのではなく、まずは自分が「どこに合わせたいか」をカメラに伝えることが、オートフォーカスの基本だからです。
オートエリア(全域)の設定では、カメラは画面内で最もコントラストが強い場所や、手前にあるものに勝手に反応してしまいます。
まずは中央を指定して、自分がどこにピントを合わせたいのかをカメラに伝えます。
実用的なテクニック:フォーカスロック
「中央で合わせたら、真ん中にしか被写体を置けないのでは?」と思うかもしれません。
被写体を中央からずらして配置したい場合は、「フォーカスロック」を使いましょう。
フォーカスロックとはシャッターボタンを半押しすると、ピントがその距離で固定される、お馴染みの機能です。
シャッターまでの手順は以下の通りです。
- AFモードを「AF-S」にする。
- 撮りたいものを画面の中央に置いて、シャッターボタンを半押しにする。
- 半押しのまま、カメラを動かして構図を整える。
- 最後にシャッターを押し込む。
この「ピントを一度、捉えてから構図を決める」という流れを覚えるだけで、わざわざフォーカスポイントを移動させる手間も、複雑な設定を呼び出す必要もなくなります。
ピントの主導権を握る
オートフォーカスを使うということは、カメラの判断を否定することでも、完全に任せきることでもありません。
自分が見ているものを、少しだけ分かりやすく伝えてあげることです。
複雑な設定に迷うのは今日で終わりにして、まずは中央でのピント合わせから、主導権を握る練習をしてみてください。
「今日もお姫様は、自由気ままに動いている。
はしゃぐ日も、じっとしている日も、どっちもキミだ。
同じやり方で通じないのは、いつものこと。
……やれやれ。今日もプリンセスに振り回されっぱなしだ」
余白、佇まい、表情、瞳。
この距離こそが、彼女の美しさ。
少女が花を摘むように、
ボクは世界という膨大なノイズから、「背景」を切り取る。
僕とワガママ姫
「理屈」を「愛」に変える、10のレッスン
- Prologue
- Lesson 1
- Lesson 2
- Lesson 3
- Lesson 4
- Lesson 5
- Lesson 6
- Lesson 7
-
ワガママ姫とシャッタースピード(準備中)
- Lesson 8
-
ワガママ姫とISO感度(準備中)
- Lesson 9
-
ワガママ姫と不機嫌の正体(準備中)
- Lesson10
-
ワガママ姫とマニュアル露出(準備中)
- Epilogue
-
ワガママ姫とRAW現像(準備中)
僕とワガママ姫
「理屈」を「愛」に変える、10のレッスン
- Pro
- L 1
- L 2
- L 3
- L 4
- L 5
- L 6
- L 7
-
ワガママ姫とシャッタースピード(準備中)
- L 8
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ワガママ姫とISO感度(準備中)
- L 9
-
ワガママ姫と不機嫌の正体(準備中)
- L10
-
ワガママ姫とマニュアル露出(準備中)
- Epi
-
ワガママ姫とRAW現像(準備中)

