第7話:ワガママ姫とシャッタースピード|彼女は静寂と刹那に立つ

シャッタースピードとは、カメラのシャッターが開いている時間です。

この時間をコントロールすることで、単に写真の明るさを調整するだけでなく、動く被写体の描写を表現できます。

「ボクの隣を歩いていたかと思えば、前触れもなく駆け出す。
 ぱたぱたと小さな足音が響くかと思えば、
 ふと立ち止まり、足元の花に目を留め、彫刻のように静止する。
 ……やれやれ。こんなことは日常茶飯事さ」

シャッタースピードと写真表現

シャッタースピードを変えると、肉眼ではそのままは捉えられない二つの表現を作り出せます。

  • 静止(高速シャッター)
    • 1/1000秒以上
    • 動いているものを静止したように描写
    • 例:飛び散る水しぶき、スポーツの決定的な瞬間、野鳥の羽ばたき
  • ブレ(低速シャッター / 長時間露光)
    • 1秒以上
    • 動いているものの軌跡を描写
    • 例:糸のように流れる滝、夜景での車のライト、幻想的な星空

ブレを防ぐシャッタースピード

意図的なブレは表現ですが、意図としないブレは写真における失敗の大部分です。

被写体ブレ

被写体ブレは、被写体の動く速度に対して、シャッタースピードが遅すぎる場合に起こります。

  • 被写体ブレ対策:シャッタースピードをさらに速く設定
    • 子供やペット:1/250秒以上
    • スポーツ:1/1000秒以上

シャッタースピード優先オート(S/Tvモード)

シャッタースピードを変えると、光が入る時間が変わります。

Sモードでは、その変化に応じて絞りやISO感度(オートの場合)が自動的に調節されます。

Next Invitation

急かしても、待たされても、彼女は文句を言う。
華麗な装い、優雅な時間、綺麗な心――
小さな配慮で、今日もプリンセスは輝く。

ワガママ姫と露出の三要素|彼女を輝かせるための三重奏(アンサンブル)

シャッタースピードが描く、時間の表情

シャッタースピードは、写真に「時間の流れ」を記録する表現方法です。

止めたいなら速く、流したいなら遅く。

……少しズルいのかもしれませんが、僕は標準域の日常的な撮影なら安心して使える「1/200秒」くらいで、固定しています。

「彼女がどれほど唐突に動き出しても、景色は変わらない。
 静止の美しさはそこにあり、流れる光の軌跡は踊る。
 いずれにせよ、そこに残るのは美しいプリンセスさ」

姫のワガママ

速くするのは簡単よ。
けど、そんなの つまらないわ。

Next Invitation

夜の廊下。
暗闇が苦手なプリンセスは足が竦む。
震えていては前に進めない。
前に進むためにボクがいる。

第8話:ワガママ姫とISO感度|プリンセスと暗闇の灯

僕とワガママプリンセス

「理屈」を「愛」に変える、10のレッスン

Pro

ワガママ姫と撮影エラー

L 1

ワガママ姫と最初の1枚

L 2

ワガママ姫と露出補正

L 3

ワガママ姫とオートフォーカス

L 4

ワガママ姫と焦点距離

L 5

ワガママ姫と撮影モード

L 6

ワガママ姫と絞り

L 7

ワガママ姫とシャッタースピード

L 8

ワガママ姫とISO感度

L 9

ワガママ姫と露出の三要素

L10

ワガママ姫とマニュアル露出(準備中)

Epi

ワガママ姫とRAW現像(準備中)

いいから、カメラ持って外行こうぜ!

俺のデジモノ手記


01 思考の章

写真は、楽しければ良い


02 技術の章

カメラで、遊ぶ


03 表現の章

「誰か」の真似は、もう終わり


04 結実の章

今の僕の答え


付録

使用機材とカメラ設定