名機と名高い高級コンデジ、SONYの初代RX100。
僕も初代RX100を所有しているのですが、このブログで写真を載せた事はほぼありません。
それは家族撮り専用と化しており、普段の作品撮りで使うようなカメラではなかったからです。
元々、購入のきっかけも長女が生まれるタイミングで、家族が増えるからといった理由だったことを今でも覚えています。
そんな長女も今年で6歳。カメラは7年目で故障という結果に。
今までお世話になったRX100への感謝の気持ちを込めて、この記事を作成しました。
レンズ交換不要という手軽さ
一眼カメラを持っているのにRX100が活躍する一番の理由は、やっぱりレンズの交換が不要という事。
一眼カメラはレンズ交換による描写の移り変わりが醍醐味の一つです。
しかしレンズ交換というのは撮影ができないタイミングでもあり、子供を撮っている時のレンズの交換は例え数秒であっても非常に恐ろしい作業です。
レンズ交換で撮り損ねた笑顔の数は数知れず
全てが撮影できるワケではない
そんなRX100の苦手なジャンルは、超広角や超望遠を必要とする風景やスポーツです。
子供の撮影においても、運動会や発表会の実演中で使える代物ではありません。
運動会で使うなら、コンデジに近いネオ一眼がオススメです。
保育園、小学校の行事でも活躍
「運動会や発表会では使い物にならない」と紹介したばかりですが、実は例外があります。
多くの保護者が観覧に来る行事ごとでは、僕の場合は撮影の95%以上を望遠ズームを装着した一眼で撮影しています。しかし望遠ズームレンズの多くは標準域が全くカバーできていません。
そこで登場するのが高級コンデジで、残りの5%は高級コンデジで対応しています。
- レンズ交換のタイムロス
- 5%のために2台目の一眼を持ち出す必要性
主に上記、2つのデメリットから、僕は行事に高級コンデジを持って行きます。
具体的に使うポイントはというと、以下のようなタイミングです。
- 全体の風景
- 入退場で子供が近くを通る時
- 行事を終えて、先生や友達との記念撮影
カメラを置く場所が無いくらい狭い場所では特に助けられました。
コンパクトで荷物にならない
子供が小さいと、カバンの中身も子供に合わせるため、カメラを入れる余裕はありません。
おむつやウェットティッシュが入ったバックパックにRX100をブチ込んでも、重さとして全く気になりません。
レンズ交換不要という点に通じるポイントでもあるのですが、レンズってやっぱり嵩張るので、荷物の削減という意味でもかなり貢献してくれています。
シャッターチャンスを逃さないために、一眼カメラを首にぶら下げていた事もありますが、これでは子供の抱っこができません。
地味ですが、カバンやポケットに突っ込めるのは、子供が小さいとかなり大きなメリットです。
サイズ的には一眼のボディの1/3以下だしね。
初代RX100は現代でも通用するのか
ここで簡単にですが初代RX100のレビューをしておきましょう。
色々と家族向けの理由を語っているものの、やっぱり画質に関しては現代レベルとは言い難いです。
そのまま撮った感じだと、フィルムライクな甘い描写です。
ただ、Lightroomなどの編集ソフトで、軽く手を加えれば、実用範囲まで解像してくれるので全く問題ではありません。
問題を言うならAF(オートフォーカス)関連で、AF-Cの時の挙動はずっとピントが迷っているように画面がグニャグニャと動くので、気分が悪くなるほど。
子供という動く被写体に対して、かなりのウィークポイントでした。
作る楽しさよりも撮る楽しさ
一眼カメラと高級コンデジの楽しさは、僕にとって別のベクトルにあります。
画角を考え、三脚に据え、ピントを調整し、シャッターチャンスを待つ。それが可能なカメラが一眼カメラであり、そうして撮れた写真は作品でもあります。
そして高級コンデジは、子供の気分にも左右されない、流動的な撮影にもってこいのカメラです。
子供の位置と背景、子供の興味を持った物、ただなんとなく。
自分の子供の写真なので、どう撮っても良い写真ですし、それが多少ブレていたとしても、僕にとってはお気に入りの写真です。
風景写真には風景写真の楽しさがあり、スナップ写真にはスナップ写真の楽しさがあります。
そして一眼カメラは高級コンデジの代わりにはなりませんし、高級コンデジは一眼カメラの代わりにはなりません。
高級コンデジには「僕の家族を撮る」という大切な役割があり、この役割は一眼カメラには担うことができないのです。
次は何を買おうかな。同じRX100シリーズか、キヤノンのPower Shotもいいな。