見たことがない世界って誰もが憧れると思います。
その写真の一つが接写によって撮れるマクロ写真で、僕はこの界隈の住人です。
マクロ撮影をすれば、どこにでも居るハエトリグモもこの通り。
普段は身体と足くらいしか見えない蜘蛛ですが、目や体毛まで見えると
「蜘蛛ってこんな見た目なの!?」と驚いた人も多いのではないでしょうか。
そんなマクロの世界を撮影するための方法を紹介したいと思います。
マクロ撮影の定義
マクロ撮影は接写とも呼ばれるため、単に接近して撮影する事だと勘違いしがちですが、厳密には違います。
例えば、広角レンズの方が望遠レンズよりも被写体に寄れますが、広角レンズをマクロレンズとは言いませんよね?(広角マクロもあるけど)
マクロ撮影とは被写体を大きく写す撮影方法で、広角レンズはレンズの特性上被写体が小さく写るため、近くに寄ってもマクロ撮影には該当しないのです。
重要なのは、どれだけ大きく写せるかという事で、具体的には1:1の大きさより大きければマクロ撮影に該当します。
一般的なレンズは0.2〜0.3倍くらいです。
センサーサイズによる違い
マクロ倍率の1:1の大きさとは35mmフルサイズのセンサーを基準としています。
36mm幅のイメージセンサーに36mmの物がジャストフィットするという事です。
同じ焦点距離でもセンサーサイズが変わると画角も変わる事を知っている人も多いと思いますが、これはマクロ撮影においても同じです。
APS-Cでは1.5倍(キヤノンでは1.6倍)、マイクロフォーサーズ(MFT)では2倍になるので、大きく写したいならMFTが有利です。
マクロでも35mm判換算がある
マクロ撮影に必要なものとテクニック
マクロ撮影に必要な物は、1:1の大きさで撮影できる、いわゆるマクロレンズ。
マクロレンズでは中望遠の単焦点が一般的ですが、広角マクロやズームマクロといったレンズも存在します。
カメラの設定
一般的な写真撮影において、被写体に寄れば前景や背景がボケますが、被写体に接近するマクロ撮影では特に大きなボケが発生します。
ピント操作もシビアになってくるので、被写界深度が浅く、撮影が難しければ絞りを閉じましょう。
オートフォーカスでは大まかにピントは合うものの、よく見ると欲しい場所から微妙にピントが外れている事がしばしばあるので、基本的にはMFがおすすめです。
マクロ撮影ではボカしたくなくてもボケてしまう
マクロ撮影にあると便利なもの
ピント面の薄さの対策として、レンズの絞りを閉じればある程度は解消できますが、絞りを閉じると光量が減ります。
それに伴って、シャッタースピードが伸びたり、ISO感度が上がったりするため、以下のようなツールがあると便利です。
- 三脚(手ブレの低減)
- フラッシュ(光量の低下をフォロー)
- フォーカススタッキングソフト(ピントが合っている場所を合成)
導入コストの安さが一番の魅力かも
冒頭では「見たことがない世界」なんて事を書きましたが、僕とマクロの出会いはそんなロマンチックなものではありません。
元々はガジェットオタクで、カメラを始め、金欠に陥り、マクロ機材の導入コストの安さからマクロ撮影を始めました。
導入コストについては、コチラの記事で詳しく紹介しているので、僕のような金欠ガジェットオタクの人は覗いてみてください。