写真の面白さは画角だと思っています。
- 目の前の風景をそのまま写す
- 目の前の風景を広角でダイナミックに表現する
- 目の前の風景を望遠レンズで切り取る
画角が変われば、いつもと同じ風景でも全く別の表情を撮る事ができます。
画角を変えるには一般的にはズームレンズのリングを回すのですが、一眼カメラでは他にもレンズを交換できるという事も忘れてはいけません。
初心者がレンズを購入する上で注意するべきポイントの一つとしてイメージセンサーのサイズがあります。
主なイメージセンサーのサイズは以下の3種類です。
- フルサイズ
- APS-C
- マイクロフォーサーズ(MFT)
センサーサイズが違うと何が違ってくるのというと、画角が変わってきます。
レンズのスペックで35mm判換算〇〇mmという表記を目にした事がある人も多いのではないでしょうか。
これは過去に最も浸透していた35mm判フィルムから来ており、フルサイズのイメージセンサーの大きさが、この35mmにあたります。
フルサイズより一回り小さいAPS-Cセンサーでは焦点距離が1.5倍(キャノンは1.6倍)、MFTセンサーでは2倍にすると35mm判の焦点距離を算出する事ができます。
例えば、同じ50mmのレンズを使っていても、APS-Cなら75mm相当、MFTなら100mm相当のレンズとして写ります。
カメラに触れていると、次第に慣れていきますが、慣れるまで苦労したので、この記事でレンズとセンサーサイズの組み合わせと作例を紹介していきたいと思います。
超広角 〜16mm
APS-C | MFT | 画角 |
10mm | 8mm | 107° |
圧倒的な画角の広さで、風景をダイナミックに写し出します。
強烈なパースペクティブは写真ならではの表現なので、是非持っておきたい1本です。
広角 24〜35mm
24mm
APS-C | MFT | 画角 |
16mm | 12mm | 84mm |
広さを担保しつつ、自然な写りをするのが24mmです。
素直な写りで、広すぎない所が良い。持つべきレンズの1本と言えます。
35mm
APS-C | MFT | 画角 |
24mm | 18mm | 63° |
人の肉眼に近い素直な画角で扱いやすい画角です。
被写体をメインにしつつ、周囲の雰囲気も程よく入るので、持っておくと頼もしい1本。
標準 50mm
APS-C | MFT | 画角 |
35mm | 25mm | 47° |
人の目にも近く、汎用性も高いので、万能と言われる画角です。
安価なレンズも多いので、1本は持っておきましょう。
中望遠 70〜135mm
85mm
APS-C | MFT | 画角 |
60mm | 45mm | 29° |
標準から少し望遠にシフトした中望遠の入り口です。
レンズ特有の周辺のゆがみがほぼ消え、扱いやすいので1本は持っておきましょう。
135mm
APS-C | MFT | 画角 |
80mm | 60mm | 18° |
中望遠域でも望遠寄りで、望遠の圧縮効果が強く出る画角。
ポートレートのイメージが強いですが、風景やスナップでディテールを写すと面白いので、1本は持っておいた方がいいです。
望遠 200mm〜
APS-C | MFT | 画角 |
135mm | 100mm | 12° |
望遠レンズの入り口で、かなり圧縮効果が出ます。
写りを想像するのが難しいですが、写真の面白さは超望遠にもたくさんあるので、1本は持っておきましょう。
結論:どれもオススメ
どのレンズがオススメかと言うと、全部オススメです。
というのもジャンルによって分けたい所ですが、とても区別が難しいです。
あえて区別するなら以下のような感じでしょうか。
被写体 | レンズ |
---|---|
風景 | 超広角~広角 |
スナップ | 広角~標準 |
人物 | 標準~中望遠 |
動物 | 中望遠~超望遠 |
区別が難しいのは、風景で望遠レンズを使ったり、人物で広角レンズを使ったりと、例外がとても多いからです。
結局はケースバイケースですし、画角は撮影者の好みや意図が大きく反映される分野であり、これこそが写真の醍醐味とも言えます。
ちなみに僕は24mmと35mmが好きです。