1本目のキットレンズを使い込んだあとに訪れる「次の一本」への欲求。
ここで多くの人が陥る失敗は、他人の「おすすめ」やランキングを判断基準にしてしまうことです。

俺2本目に50mm説もそれな。
- 買ったけど使わなくなった
- 思った画角じゃなくてストレスが溜まる
- 撮影頻度が落ちる
他人の推奨に合わせた結果、自分の指が求める距離感とズレが生じれば、どれほど高価であっても持ち出さなくなり、ただの置物になってしまいます。
レンズは性能で選ぶものではありません。自分の「見たい距離」と一致しているかどうか、それだけです。
この記事では、主観的な「感覚」と客観的な「データ(Exif)」を掛け合わせ、“使い続ける一本”を論理的に導き出すロジックを解説します。
Step 1:仮想単焦点(画角固定)で「軸」を探す
まずやるべきことは、自分の視界の「基準」を見つけることです。
多くの人はズームリングを無意識に動かしています。その状態では、自分がどの画角を好んでいるのかを認識できません。
そこで、ズームレンズを使いながら「仮想単焦点」で撮るフェーズを設けます。
「単焦点のレンズ交換」をシミュレーションする
ズームレンズを使いながら、「今は35mm」「次は50mm」というように焦点距離を固定して撮影します。
中途半端に微調整するのではなく、一度カチッと決めてから被写体と向き合ってください。
単焦点レンズと同じように、構図は足で作ります。
立ち位置で解決できないなら、その画角は合っていません。
このプロセスを繰り返すことで、自分がどの焦点距離を「軸」として世界を見ているのかが明確になります。
35mm判換算と、主要な焦点距離の特徴

Step 2:現在の画角を評価する
仮想単焦点のシミュレーションを経て、今のレンズに対しどのような感覚を持っているかを整理します。
今のレンズで「撮れている」と感じるか?
- はい(撮れている)
- その画角が、自分の得意な距離感やパースペクティブに合致している
- やるべきは「質の向上」です
- いいえ(不足を感じる)
- もっと寄りたい、もっと広く入れたいという物理的な壁を感じている
- やるべきは「画角の拡張」です
- よくわからない
- まだ実験不足です
- 仮想単焦点で、もう一度自分を観察してください
Step 3:データ(Exif)で裏付けを取る
感覚を整理したら、次は客観的な数値で「答え合わせ」をします。
人間の記憶は意外と正確ではありません。
「よく使っているつもり」と「実際に使っている」は平気でズレます。
このズレを潰すためにExifを確認します。
撮影データを確認し、どの焦点距離にカットが集中しているかを見てください。
俺僕は24mmが好きなんだけど、Exifを確認すると35mmが圧倒的に多かった。

満足しているなら「質の向上」
現状の画角に不満がない場合、やるべきことは範囲を広げることではなく、描写の精度を上げることです。
- 特定の焦点距離にカット数が集中している
- その焦点距離の「明るい単焦点レンズ」があなたの次の一本です
- 光学性能の向上により、昨日までノイズに埋もれていた光が、質感を持って写り出します
- まんべんなく使いこなしている
- ズームの機動性を最大限に享受している証拠です
- 全域の描写力を底上げする「高性能ズーム(大三元など)」へのリプレイスが最適解です
不足があるなら「画角の拡張」
考えるべきは「何が欲しいか」ではありません。「何が撮れなかったか」という事実です。
- ほぼ全ての写真がズーム端に張り付いている
- 今のレンズでは、あなたの好奇心を全くカバーできていない証拠です
- より広い、あるいはより遠い「専用ズーム」へ完全にシフトすべきです
- 端に張り付いているが、中間域も頻繁に使っている
- 利便性を活かしつつ、決定的な場面で壁にぶつかっている状態です
- 中間域をカバーできるズームへの買い替えか、専用の2本目を買い足すのが正解です
結論:レンズ選びは「行動」を変える
レンズ選びで最も重要なのは、満足度や画質ではありません。
「持ち出す回数が増えるかどうか」です。
自分に合っていないレンズは、確実に使用頻度を下げます。逆に、自分に合っているレンズは理由なく手に取るようになります。
判断基準を外に置く限り、この状態にはなりません。
感覚で方向を決め、データで確定させる。
この順序で選ばれたレンズは、迷いを排除し、撮影そのものを軽くします。
レンズは作品を作るものではなく、機会を増やす装置です。
その一本が、あなたの撮影頻度を変えるものであることを基準に選んでください。
俺偉そうに喋ってますが、持ってる単焦点は中望遠のみ。広角ズームも望遠ズームもスタメンです。
僕が実際に使っている機材はこの記事


