ボケた写真を撮りたいなら被写界深度を学ぼう!

一眼カメラを買うと絶対に撮ってみたくなるボケのある写真。

ボケた写真を撮るには知識が無くてもできる というほど甘くはありません。

ここではボケた写真を撮る方法を紹介します。

目次

『ボケる』『ピントが合う』とはどういう状況?

カメラは小さなイメージセンサーに被写体を写し込むために、レンズによって光を屈折させています。

屈折によって被写体が綺麗に合う部分を「ピントが合う」「合焦」、合っていない部分を「ボケ」「ピンボケ」と言います。

ボケはOK、ピンボケはNGのように言われる事が多いですが、正体は同じです。

重要な事は写したい被写体にピントが合っているかという事です。

ピント被写界深度

ピントが合わず、ぼやけたり滲んだりした所をボケといいます。

ボケた写真はメインである被写体を際立たせ、主題と副題を明確にする役割があります。

メインの被写体にピントが合っていない事を『ピンボケ』と言ったり、『ピントが甘い』と言ったりします。

ピントは面で合う

ピントは面で合っており、実際にピントが合っている場所は1枚の紙のようなイメージです。

この1枚の紙に当たる部分をピント面と呼びます

ピントに奥行きがあるように見えるのは、被写界深度という物があるからです。

被写界深度とは、ピントは合っていないけど、ボケが認められず、ピントが合って見える範囲です。

ピントが合って見える範囲が狭い場合は、被写界深度が浅い。逆にピントが合っている範囲が広い場合は被写界深度が深いと言います。

更に被写界深度はピントの面から手前側を前方深度、ピント面から後ろ側を後方深度に分けられ、手前にピントが外れた場所を前ボケ、後ろ側でピントが外れた部分を後ボケと言います。

難しい単語は覚えなくても良いけどね

それでは被写界深度を浅くするにはどうすれば良いでしょうか。

被写界深度をコントロールする4つのポイント

前ボケと後ボケのある写真
前ボケと後ボケのある写真
浅い(ボケる)被写界深度深い(ボケない)
望遠レンズの焦点距離広角
開く絞り(F値)絞る
近い被写体とカメラの距離遠い
遠い被写体と背景(近景)の距離近い
ボケをコントロールするには

一番効果があるのはレンズの焦点距離

ボケた写真を撮るために目が行きがちなのはF値ですが、ズームレンズを望遠にして絞りを開くだけでもしっかりボケます。

もちろん上の表にある「被写体とカメラの距離」と「被写体と背景の距離」も重要です。

F値も重要な事に間違いはありませんが、知識さえあればボケる写真を撮る事も可能です。

ボケは計算で求められる

レンズを選んでいると、「50mmのF1.4と70mmのF2.0のどっちがボケるんだろ?」という疑問が出る事があります。

ボケの量は計算で求められるので、気になればこちらを利用してみてください。

ボケ(被写体深度)計算機

イメージセンサーによってもボケは変わる

変更する事が難しいのでポイントには書きませんでしたが、イメージセンサー(撮像素子、以下センサー)が小さいとボケにくくなります。

これはセンサーとレンズの距離が関係していて、センサーが小さいカメラでは、センサーが大きいカメラと同等の画角を得るためにセンサーとレンズの距離が近くなり広角レンズに近い状態となります。

広角レンズはボケにくいので、結果的にイメージセンサーが小さいとボケにくくなります。

例えば携帯電話のイメージセンサーは小さいのでボケにくいです。(ポートレートモードのボケは合成です)

ボケないパンフォーカスも素敵

カメラを始めるとボケにだけ目が行きがちですが、全てにピントが合っているパンフォーカスも忘れてはいけません。

日本はボケを好み、海外ではパンフォーカスが好まれる傾向にあります。

ちなみにボケという単語は日本発祥で、海外では『Bokeh』と呼びます。

パンフォーカスは主にボケにくい広角レンズを用いて、ダイナミックな風景を写す際に使います。

パンフォーカスを作るには多くの場合、絞りを絞る(F値を上げる)事が多いです。

絞るとボケなくなる反面、画質が向上する効果もあります。あえてF値の低いレンズを選び、画質を向上するために絞るケースもあります。

目安として大体F8〜11くらいでパンフォーカスになります。

絞りすぎに注意

絞りすぎと起きてしまう事が回折という現象です。回折が起こるとピントが甘くなるので、必要以上に絞り込む必要はありません。

絞ると光芒が出る

絞って光芒を出す

絞りすぎると回折現象が起きると書きましたが、上の写真のような光芒は絞っているからこそ出るものです。

光芒は太陽光のほかに、工場夜景でもよく使われる技法です。

絞りすぎはNGですが、何より優先するべきは自分が撮りたいイメージです。

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