AIで独自の編集経路を作成するLuminarがNeoになってパワーアップ!
今回もAIを使った追加機能はもちろん。
他にも大きく変わったポイントがあるので、使用感を紹介したいと思います。
Luminar Neoの主な変更点
Luminar 4 | Luminar AI | Luminar Neo | |
---|---|---|---|
どんなソフト? | インテリジェント写真編集 | AI写真編集 | クリエイティブ画像編集 |
レイヤー | 〇 | ー | 〇 |
1つのツールを重ねて | 〇 | ー | 〇 |
ユーザーを中心にした編集のツールの順序 | – | – | 〇 |
プリセットを独立してレイヤーに適用 | – | – | 〇 |
ツールの数に依存しない編集速度 | – | – | 〇 |
ポートレート背景除去 | – | – | 〇 |
センサーダスト除去 | – | – | 〇 |
電線除去 | – | – | 〇 |
構図AI | – | 〇 | 〇 |
アトモスフィアAI | – | 〇 | 〇 |
フェイスAI | 〇 | 〇 | 〇 |
ポートレートボケ | – | 〇 | 〇 |
編集ツールの数 | 32 | 32 | 36 |
AIツールの数 | 4 | 10 | 13 |
Luminarシリーズの違いは公式ホームページにもあるので、このページでは僕の気になった変更点をピックアップしてみました。
最新版だけあり、機能面では圧倒的にLuminr Neoが豊富です。
Luminar AIでは名前の通り、AI機能で素早く簡単にといったソフトでしたが、今回のLuminar Neoでは「ユーザーを中心にした編集ツールの順序」や、「ツールの数に依存しない編集速度」等、インターフェースやスペック面での改善が大きいようです。
Luminrの全般的な機能に関しては、これまでの機能で十分満足しており、これについては過去のレビュー記事を参考にしてください。
過去のLuminarレビュー記事
編集機能ならLightroomと遜色ない。
絞って撮影するマクロ撮影では自動ダスト除去に助けてもらいました。
メモリ容量の改善はかなりデカい
僕にとって、これまでLuminarを使う上で一番のデメリットはメモリの容量でした。
これまでのLuminarはLightroomに勝る編集機能を持っていながら、メモリを多く使用し、動作がモッサリするため、軽快に編集できるLightroomを使う事が多くありました。
今回のLuminar Neoからメモリの容量が大きく改善し、新機能を追加しつつも、より小さなメモリ容量で動作する事に成功しています。
確かにLuminar AIから見違えるほどに良くなってる。
LuminarとLightroomを比較する時代は終わった
これまでのLuminarはRAW現像ソフトとしてLightroomを追う形だったように僕は思っています。
しかし、今回のLuminr NeoからはLightroomとは大きな違いが出てきました。
その大きな違いがレイヤー機能で、Luminr 4の頃からレイヤー機能は備わっていたのですが、このレイヤーの存在がLuminar Neoから顕著に現れており、編集ツールもレイヤーのような扱いに変わりました。
同じRAW現像でも完成までのベクトルが大きく異なります。
レイヤー機能はこう使う
Photoshopなどの画像編集ソフトを使った事がある人にはお馴染みのレイヤーですが、初心者の方のLuminarの敷居が下がるように簡単にレイヤーの解説をしておきましょう。
レイヤーは1枚のシートのようなイメージで「この補正をする」という指示のような物です。
例えば、露出を+0.7と彩度を-30という補正をしたい場合、
- 露出+0.7
- 彩度-30
というレイヤーをそれぞれ作成(自動で作成)します。
Lightroomならこんな手間はありませんが、もちろんレイヤーにはメリットがあります。
Luminar Neoから新しくレイヤーのための編集タブが追加されており、作成したレイヤーを確認、再編集したい場合はここからレイヤーを選択します。
レイヤーのメリットは、効果適応のONとOFFが簡単に切り替えられる事で、簡単に適応前後の確認ができます。
- 彩度+20のレイヤーと彩度+30のレイヤーを作成
- +30のレイヤーのON、OFFを切り替え
大きくこのメリットが出るのは、プリセットを使う場合です。
Lightroomではプリセットを反映後、パラメーターを更に変更して追い込んでいきますが、「一部をプリセットの初期パラメーターに戻したい」という時に、元のパラメーターが分かりません。
Luminarならプリセットのデータをレイヤーとして残しつつ、別のレイヤーを作成して追い込んでいけるので、簡単にプリセットの段階まで戻る事が可能です。
イメージとしてはLightroomのマスク機能に近いかな。もっと近いのはPhotoshopだけど。
HDR合成も可能に
もう1つ、Luminarの大きな変更点として、HDR合成(HDRマージ)が追加されました。
HDRマージは約6000円の追加オプションとなっています。
このHDR合成機能は、もともとSkylum社が提供していたAurora HDRとLuminarが統合したものです。
「これまでAurora HDRを使っていた」という人は無料でHDRマージが追加できるので安心してください。
Aurora HDRのレビューはこちら
LuminarとAurora HDRが統合した事で、Luminarでカタログを管理している人は、シームレスにHDR合成ができるようになったので、大きな時間削減が可能です。
またソフト単体の価格も以下のように変わっており、Aurora HDRの約半額でHDR合成ができるようになりました。
- Aurora HDR 11800円
- HDRマージ 6270円
Lightroomユーザーは使いにくくなったかも
LuminarでHDR合成を行うには、下記の手順で操作します。
- カタログからHDR合成をするファイルを選ぶ
- 左側のHDRマージのボックスにドラッグ&ドロップ
- 「マージ」ボタンをクリック
少し手間が増えたのは、LightroomからLuminar Neoを使ってHDR合成をする場合です。
Aurora HDRとLuminar NeoのHDR合成までのステップの違いは以下のようになっています。
- LightroomからHDR合成をするファイルを選ぶ
- ファイル→プラグインエクストラ→Aurora HDR
- (Aurora HDRが自動起動)
- Aurora HDRにて「HDR作成」をクリック
- Luminar Neoを起動
- Luminarのカタログ画面を開く
- LightroomでHDR合成をするファイルを選ぶ
- LightroomからLuminarのHDRマージのボックスにドラッグ&ドロップ
- Luminarにて「マージ」をクリック
上記の手順でHDR合成が可能です。
「アップデートで改善してほしい」と思っていたら改善された。
僕たちは選択する時なのかも
今回のLuminar Neoから、レイヤー機能が大きく前に出たり、LightroomからのHDR合成が不便になったりと、Lightroomと大きな差別化を図っているようにも見えました。
僕にとってLuminarはLightroomでは面倒な作業をAIで行ってくれる、いわゆるサブ的な立ち位置でしたが、ここまで違うとサブというより、「どちらをメインでいくか」という域です。
残念な立ち位置がHDRマージで、ソフトの立ち上げが面倒なので、Aurora HDRが使える以上、僕はあまり出番はなさそうです。
Luminarのカタログを使っているならHDRマージは超オススメです!
今まで便利に使わせてもらっていたLuminarですが、今後もLightroomから遠ざかるのか、またLightroomへ寄って行くのかにも目が離せません。
Luminarを使うならサブスクリプションがオススメ
Luminar Neoを使うには現在、以下の2つのプランがあります。
- 買い切りプラン(一度の購入でずっと使える)
- サブスクリプション(年間契約)
選ぶ上での1つのポイントとして、Luminarシリーズは古くなるソフトです。
これまでLuminarは日本国内では、3→4→AI→Neoと発売されており、古いLuminarもサポートは続いているものの、新機能の追加はありません。
今回登場したLuminar Neoもいつか古くなっていくでしょう。
もう1つのポイントとして、年間プランは拡張機能が無料で利用可能です。
Luminarの拡張機能は、買い切りプランでは有料での追加機能となっています。
執筆時はHDRマージの他に、より高度なノイズの除去の拡張機能もあり、他にも拡張機能は増えていく予定で、もちろん他の拡張機能もサブスクリプションなら追加料金はありません。
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