いつも写真の撮影ではメッセンジャーバッグを使っている僕。
普段の撮影はメッセンジャーで十分なのですが、自分の子どもを撮る時は機材の他に子どもの飲み物やお菓子なども必要になり、メッセンジャーバッグでは収納スペースが足りなくなってきました。
そこで、以前から考えていたバックパックを購入しました。
今回購入したのはバンガードのALTA SKY 45D。
このカメラバッグはドローンも運搬可能なモデルとなっていますが、普通のカメラバッグとしても使用する事ができます。
僕はドローンは使わないので、カメラバッグとしてのレビューです。
ALTA SKY 45Dの概要
ALTA SKYは45D、49、51D、53、66の5つのラインナップがあるバンガードのカメラバッグです。
45D、51DとDの付くこの2つのモデルは気室を分割する事ができます。
この2つのモデルはサイドアクセスも可能となっており、Dが付かないALTA SKY 49、53よりは手軽にカメラの取り出しが可能です。
またALTA LINK搭載で、ALTAシリーズと繋ぎ合わせる事ができます。
ALTA LINKについては少し後で出てきます
メイン収納
メインとなる収納は一般的なカメラバッグと同様にマジックテープで仕切る事が可能です。
内部はほぼ100%黄色で暗い場所でも見えやすい配色となっています。
仕切りは気室を分けたり、サイドアクセスにしたりと、用途に応じて便利になるぶん、特殊な形の仕切りが多く融通は利きにくいです。
背面収納
ALTA SKYシリーズは背面の拡張機能も大きな特徴で、三脚やライトスタンドなどの長物の収納が可能です。
ALTA LINKを使う事で、ALTA ACTION 80も下の画像のように収納する事が可能です。
サイド収納
左側はサイドアクセスする必要があるので、収納はできませんが、右側には三脚などの収納が可能です。
サイドにはトラベルクラスの小型の三脚が収納できます。
ボトムに三脚の脚を引っ掛け、トップのバンドで三脚を固定します。
上の写真は間違ってポケットに収納しちゃってるけど許して
更に大きなポケットも付いており、ペットボトルの収納もできます。
伸縮性のある材質で、横に大きなクラフトボスなども入ります。
ただ三脚と同時に収納する事はできないので、ご注意を。
ペットボトルホルダーの収納は以前から欲しかったので、外せなかったポイントの一つです。
僕はあまり筆記用具は持ち運びませんが、ペンやメモ帳の収納スペースもあります。
ここも厚い物を入れると三脚やペットボトルと干渉します。
僕は領収や名刺を入れています。
便利なポケットもたくさん
トップアクセス、サイドアクセスにレンズキャップの収納があるのは地味ながら「カメラの事をわかっているメーカー」ならではの作り。
紹介している画像以外にもポケットはまだあります。
レンズキャップ以外にマウントのカバーも入れるので、多いに越した事はありません。
実際に使ってみて
最初は基本の3気室でしたが、現在はトップだけを仕切って、ほぼ1気室の状態です。
こうなった経緯としては、下段アクセスの悪さにあります。
背面から開けていると、背中に接するパッドが汚れないメリットがありますが、下段を開ける際はカメラバッグを裏返すので、背中のパッドが汚れてしまいます。
撮影中に何度も背面と表面で裏返すのも面倒なので、現在はトップ収納と大きなメイン収納の1つに落ち着きました。
参考程度に例として僕の入れているものを紹介しつつ、収納できる量の参考にしてもらえればと思います。
トップ収納にはクリーナーなどの小物類
主にクリーニング関係のブロワーやレンズクリーナーを入れています。
他にもレリーズやストロボの送信機、夜に使うヘッドライトもここに収納しています。
財布やスマートフォン、鍵などを入れる事もあります。
メイン収納にはメイン機材
メイン収納は名前の通りメイン収納です。
写真に写っているのは
- SONY α7III+SONY SEL1635Z
- SONY SEL100F28GM
- Voigtlander NOKTON 21mm F1.4
- Sigma 100-400mm DG DN
サイドアクセス用に取り付けているレンズはSEL1635Zで、僕が最も使うレンズです。
当初は「レンズ交換を楽しむ一眼で、サイドアクセスは邪道」と思って使っていなかったのですが、自分の最適解レンズが広角ズームだと気づいてから試したところ、大正解でした。
ありがとうサイドアクセス。ありがとうVanguard。
メイン収納を1つにした事で、自由度が広がった
メイン収納にSigma 100-400mmが入っていますが、これは下段アクセスを無くし、メイン収納を広くしたおかげです。
下段収納のスペースを小さくした事で、100-400mmが入るスペースが生まれました。
下段のサイズが変わった事で、下段のジッパーからアクセスはできなくなりましたが、運用する上では全く問題なくむしろ使い勝手が良いです。
下段のスペースには、主にフィルターを入れていますが、被写体に応じてコロコロ変更しています。
下段に撮影以外の小物を入れる人は2気室に分けた方が向いています。
バックパックは容量が段違い!
メッセンジャーからバックパックに変更して思った事は、機材の運搬がかなり楽になりました。
子どもの撮影で頻繫に訪れていた近所の公園も、メッセンジャーバッグだと道の途中で肩が痛くなっていたのですが、バックパックにしてから肩の痛みも軽減されました。
ただ、容量が増えた事で機材も増えてしまって、肩の負担がゼロになったわけではありません。
今後の課題が見えてしまった。
調節可能なベルトで身体への負担が少ない
収納以外に目を向けると、ショルダーベルト(ショルダーストラップ)が予想以上に良かったです。
登山用のバックパックと同じ作りで、ベルトの端を引っ張るだけでベルトの長さが調節できるようになっています。
バックパックというのは体に密着している方が重心がブレにくく、安定して歩く事ができます。
ストラップの詳しい使い方については下の動画を見てみてください。
完成度の高いカメラバッグでした
最初は自分には合わない部分もありましたが、色々と試行錯誤をするうちに100%満足するカメラバッグとなりました。
全体の作りはもちろん、細かな作りも無駄がありません。
特にベルトの調整は本当に良かったです。
バックパックにすると運搬する機材の量は当然増えるわけで、同時にバックパックは重くなります。
重い機材を運ぶカメラバッグにこのベルトの調節は本当にありがたく、あると無いでは肩への負担が本当に違いました。
他にも「写真を撮る人が何を求めているか」をしっかりと考えて作られており、蛍光色で内部が見えやすい仕様やキャップ関連の収納の多さなど、カメラバッグメーカー目線の良いカメラバッグでした。
記事でも紹介した通り兄弟モデルが多いので、購入の際はご注意を!