僕はシリコン製のディフューザーを愛用しています。
ある日、このディフューザーを使って写真を撮っていると、白い花を撮っているのに、花が黄色気味に写っている事に気づきました。
ディフューザーをよく見ると、経年劣化で色が黄色く変色しており、色の違和感も納得。
お気に入りのディフューザーだったので、新品を購入するか迷いましたが、シリコン素材は漂白できるようです。
「ここは貧乏カメラマンの出番や!」という事で、今あるディフューザーに白さを取り戻す事に挑戦します!
RAW現像ソフトで暫定処置
「ディフューザーは悪いけど、良いカットが撮れた」「もうすぐ撮影で使うのに」といった場合はRAW現像ソフトで逃げる事が可能です。
ストロボの光が写真の全域に作用している場合は、RAW現像ソフトのホワイトバランスのカラーピッカーで、写真の白い(グレーなど)部分を指定すれば、白が戻ってきます。
空や背景など、ストロボの光が届いていない場所がある場合は、範囲マスクでストロボの範囲をマスクして、色のバランスを整えてからメインの編集作業に入ります。
しかしこれはあくまで暫定処置です。このような作業を避けるために、ディフューザーは白である事が重要なのです。
タイムイズマネーだよ。
酸素系漂白剤でクリーニング
シリコンの漂白に必要な物は、酸素系漂白剤です。塩素系とは異なるので、注意してください。
自宅の掃除用具置き場を見ると、シャボン玉石けんの酸素系漂白剤が置いてあったので、今回はこれを使用します。
【使用できないもの】
酸素系漂白剤 750g | シャボン玉石けん
デリケートな繊維のシルクやウールとこれらの混紡品、水洗いの出来ない衣類、含金属染料で染めた衣類、ステンレス以外の金属製の容器、ステンレス水筒の外装、アルミ製のもの、ボタン、バックル、漆器など
漂白液の作り方
酸素系漂白剤は水に溶かして使用します。分量の目安は、水1リットルに対して10グラムです。
水に溶かす必要があるので、ぬるま湯などを使ってしっかりと溶かしましょう。
日光下で放置
漂白液に漂白したいシリコン素材の物を入れれ、3日程度太陽光を当てます。紫外線に当てる事が重要だそうです。
最初は気泡がたくさん出ますが、3日程度で気泡は発生しなくなるので、ここで漂白作業は終了です。
多分お肌にも良くないぞ。敏感肌の人は手袋を。
実際の効果は如何に
最後に漂白の前後の写真です。
パッと見でも綺麗になっていたのですが、写真にして見比べるとかなり白くなりました。
もっと早い段階で漂白したり、もう一度漂白液を作って再スタートすれば、新品と同じくらい綺麗になるのかもしれません。
ただ、写真用途としては満足いくレベルに戻ってくれたので、僕は満足しています。