動体を撮っているとやってみたくなる流し撮り。
いざやってみようと思って検索してみると、「シャッタースピード1/10から挑戦しましょう」など書いてあったりします。
「あれ?レンズの焦点距離によってもシャッタースピードは変わってくるんじゃないの?」と思いました。
焦点距離16mmと300mmの流し撮りでは、シャッタースピードの条件は変わってくるはずです。
そこで今回は私が思う流し撮りに挑戦する際のシャッタースピードの目安についてまとめてみました。
流し撮りとは
動く被写体を追いながらシャッターを押して、動体を止め、背景をブレさせる撮影方法です。
よくロードレースの写真などで、バイクはピタッと止まっているのに背景がブレている写真がありますよね。それが流し撮りです。
シャッタースピードと焦点距離
前述した通り、レンズの焦点距離によってシャッタースピードは変わってくるので、レンズに合ったシャッタースピードの選定が必要です。
例えば、この写真は35mmでシャッタースピード1/20sec
この写真は150mm相当でシャッタースピード1/100sec
このように、同じ流し撮りでもレンズの焦点距離が違うとシャッタースピードも変わってきます。
ちなみに35mmのレンズにシャッタースピード1/100で撮影してもあまり効果はありませんし、逆に150mmのレンズにシャッタースピード1/20で撮影すると流し撮りの難易度はかなり上がってきます。
果たしてどれくらいが目安なのでしょうか。
一般的に手ブレしやすいと言われている距離
手ブレには○○mmのレンズならシャッタースピード1/○○という目安があります。
軽く表にまとめてみました。
焦点距離 | シャッタースピード |
35mm | 1/35sec |
50mm | 1/50sec |
85mm | 1/80sec |
100mm | 1/100sec |
200mm | 1/200sec |
一見覚えられるかよ!と思うかもしれませんが、よく見てみると「シャッタースピード=1/焦点距離sec」です。
もちろん個人差はありますが、このシャッタースピードがギリギリで手ブレしないと言われています。
ちなみに手ブレ補正はOFF(非搭載)です。
逆に言えば、油断すると1/焦点距離で手ブレする可能性もあるわけです。
そこで1/焦点距離で意図的にブラしてやれば流しで撮れるので、そこを目安に練習してみてはいかがでしょうか。
もちろん被写体の動く速さによって流れ具合いも変わってきます。
慣れてくればどんどんシャッタースピードを伸ばしていきましょう!
カメラの設定
一番簡単な方法はカメラのモード設定でシャッタースピード優先オートにし、さきほどの表で書いた「1/焦点距離」、ドライブモードは連射に設定します。
手ブレ補正はONにする人とOFFにする人それぞれいるようですが、私はONの状態で撮影しています。
注意しておく点として、流し撮りはそこそこの長時間露光です。
最小まで絞って、ISO感度下限でも撮影時の天候によっては露出がオーバーになる事があります。
そういう時はNDフィルターを使って減光しましょう。ND16辺りがおすすめです。
自分のレンズの径に合ったものを購入しましょう。
まとめ
私が個人的に思う流し撮りの焦点距離とシャッタースピードをまとめてみましたが、参考になりましたか?
私が流し撮りをしようと思ったきっかけは、SLを撮影している時に、沢山の撮影者が三脚を使って固定で撮影をしていたので、
「これ流し撮りしたらみんなと違う写真撮れるんじゃね?」と思った時です。
同じ場所にいても、カメラの設定を変えれば違う写真が撮れる というのも流し撮りの魅力もひとつかもしれません。
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