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スマートフォンで写真を撮る人が多い現状を見ればわかるように、多くの人がカメラは趣味ではありませんが、日常的に写真を撮っています。
おそらく人には、日記や肖像のような「記録する」という欲望や使命感のような物が存在するのでしょう。
大なり小なり、写真を撮るということは、「何かを記録する」という事に結びつきます。
ただし、写真を撮る事に関して「楽しい」という感情を抱くのは、自分のような写真を趣味として楽しむ人たちだけだと思います。
ではカメラの楽しさとは何なのか?どんな人が向いているのか?
写真を趣味にしている僕が、普段何を考えて写真を撮っているかを紹介したいと思います。
多くの人が日常的に写真を撮る中で、写真を趣味にしている人は撮るだけに留まらず、良い写真を撮るという事を一番の目標としています。
写真を撮る事が楽しい僕たち愛好家は、良い写真が撮れた時に達成感を感じます。
ちなみに僕は良い写真が撮れると「クゥ~↑↑↑」という声が出ます。川平慈英とほぼ同じです。
僕のようになってはいけません。
カメラとは何か?という質問にざっくり答えるなら、光を記録する機械です。
光なくして写真は存在しません。
食べ物や子供など、主題はありますが、主題が良い写真(作品)となるか、ただの記録写真に留まるのかは良い光が鍵になってきます。
では光の良し悪しというのは何かというと、当日の天候であったり、光の反射であったり、要するに日によって異なり、一期一会の機会しかありません。
カメラとはそんな一期一会の光を記録する趣味です。
青空を撮りたいなら晴天。夕日を撮るなら夕方。星空を撮るなら新月。同じ場所でも光は違います。
ですが天候をコントロールする事は簡単な事ではありません。
じゃあどうやって良い写真を撮るの?
良い光を探すんです。
時間配分にすると、ココが9割くらいを占めます。つまりカメラの内容はほぼ「良い光探し」です。
良い光を見つけたら、次に光が綺麗に収まる画角や、自分の立ち位置を考えます。
日常生活で例えると、壁に飾られた絵画や時計が微妙に傾いていると、「んん〜〜〜〜」とモヤモヤした気持ちになりませんか?また、コレが綺麗に収まった時に妙な達成感がありませんか?
写真の上手と下手はこの配置(構図)の上手さの事を指し、逆にどれだけ良い光に遭遇しようと、構図がイマイチでは写真の完成度が大きく下がります。
写真の基本であり奥深さは構図です。写真の良し悪しはここで決まります。
神経質な方が写真に向いてそう。
今まで読んだ本の中で、一番説得力のある構図の本です。
「良い写真を残す」ために必要不可欠となる事が、カメラのコントロールです。
コントロールする所は主に「明るさ」と「ピント」の2つですが、それぞれに選択肢が分岐します。
どの方法も正解はなく、自分のカメラの技量によって変わる部分もあります。
「自分の好みの設定にカスタムする」という点は、メカニックが好きな男子には大きく突き刺さるのではないでしょうか。
屋外で精密機械をガシガシ触る趣味って少ないよね。
良い写真とは少し別のベクトルに、写真にしかできない表現が存在します。
カメラと人の目というのは似た部分もありますが、ほとんどが別物だからです。
この性質を利用して、カメラにしか見えない世界を撮ってみるのも楽しさの一つです。
最初は仕上がりが想像できないので難しいですが、スキルアップも兼ねて楽しんでください!
何より良かった事はカメラによって楽しさが増えた事。
観光地の滞在時間はグーンと伸びましたし、時間なんて足りません。ずっとカメラで遊んでいられます。
家の近くであっても今まで以上に四季を感じ、四季を通じて草木や生き物の生態にも詳しくなりました。
カメラを携帯していようが携帯していまいが、外で何が起きていて、何が見ごろなのかという情報にはかなり敏感になりました。
カメラの初心者の公園の蜘蛛の巣を「汚ねぇな」と思っていたのですが、今は「撮ってみよう」と言う考えに至ります。
この記事では写真のステップアップのプロセスを分解して写真の楽しさを紹介しましたが、このプロセスは現地での撮影においても同様です。
僕はココにゲームのような面白さを感じていて、「良い写真を撮る」というクリアに向かって、カメラを操作する所が自分の肌に合っているのだと思います。
ちょっとオタクっぽいカメラの紹介になってしまいましたが、どこに面白さを感じるかは人それぞれです。
紹介した中で、どれかピンと来る物があれば、カメラはあなたに合った趣味かもしれません。
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