カメラのメーカーが変わるとレンズマウントも変わるため、悩みどころ。
そんな悩みを乗り越えてメーカーを変え、レンズを揃えると、今度待っているのはストロボの悩みです。
「レンズまで揃えたなら、ストロボなんて安いもんじゃん」という見解もありますが、出費は最小限が良いですし、「できれば今あるストロボをそのまま使いたい」というのが普通の考え方です。
クリップオンストロボはカメラのホットシューに接続し、カメラの発光信号でストロボが発光するのですが、メーカーによってホットシューの接点が違います。
つまりメーカーが変わると、基本的にはレンズのマウントと同様にストロボもボディのホットシューに合わせる必要があります。
ただ、制約はありますが、一部の機能は使う事ができます。
基本的にはメーカーが違っても光る
冒頭で「ホットシューの接点が違う」と紹介したわけですが、若干の違いならそう問題にはなりません。
それはホットシューとストロボのメインの接点が合っていれば発光するからです。
ほぼ全てのメーカーでメインの接点は一致しており、メーカーが違っていても一応は発光します。
”一応”と書いた理由は、この方法には注意点があり、メインの接点しか合っていないため、マニュアル発光に限られてしまいます。
つまりTTLのようにボディでストロボの光を測光し、調光をするような通信は不可能です。
ストロボを使う人は、ほぼマニュアル発光だと思うので、そう大きなデメリットではないと思います。
ソニーは例外
メーカーが違っていてもマニュアルに限り発光できるストロボですが、ソニーは例外です。
ソニーのホットシューは他社と形状が異なるため、メインの接点が合いません。
もちろん発光しないので、ソニー用のフラッシュを別のカメラのクリップオンで使ったり、逆にソニーのカメラにソニー用以外のクリップオンストロボを使用する事はできません。
ソニーくんさぁ…(溜め息)
シンクロ端子を使えばソニーのフラッシュも使える
とはいえ、ソニーを蔑(ないがし)ろにする事はできません。
シンクロ接点というホットシューよりも古いシステムを使用すれば、この問題も解決できます。
ホットシューの登場によって衰退しつつあるシンクロ接点ですが、ミドルクラス以上のカメラには今でも搭載しているモデルが多いです。
古いが故に使い方も単純で、カメラとストロボをシンクロコードで繋ぐだけでOK。もちろんソニー以外のストロボやホットシューの無いストロボも使えます。
ただし、ホットシューよりも古いシステムである事から、TTLのようなカメラとの通信は行えません。
シンクロコードを購入する前の注意点として、ストロボ側の端子が以下のように数種類存在するため、こちらは購入前に要チェックです。また、小型のストロボでは端子そのものが搭載されていない場合もあります。
- 3.5mmミニフォンプラグ
- シンクロ端子オス
- 専用端子
- …etc
イヤホンジャックってそろそろ死語?
シンクロ端子がなければ、ホットシューから変換する
需要としては下がり傾向にあるシンクロ端子なので、エントリークラスにはシンクロ端子が付いていないモデルの方が多いです。
カメラにシンクロ接点が付いていない場合は、ホットシューをシンクロ端子に変換するアダプターがあるので、こちらを使用しましょう。
下のリンクにあるエツミのアダプターは上にクリップオンストロボが取り付けられるようになっています。
ソニーくんさぁ…(深い溜め息)