以前から作りたかったデュアルモニター環境。
また僕のPCの主な作業は写真の編集とブログの執筆なのですが、現在のモニターはTN液晶で、あまり写真向きのモニターではありません。
そこで今使っているモニターをサブモニターにして、新たにメインモニターを購入する事にしました。
僕がメインモニターに求める機能として、「ゲーム(PS4)と写真編集がそこそこ快適にできる」という事を挙げました。
しかし、自分の求めるモニターはなかなか見つからず。
そんな時にBenQから4K HDRモニターEW2780Uが発売されました。
ちなみに今回は部屋の模様替えも兼ねており、ゲーム専用だったテレビを撤去し、購入したモニターをPCとPS4で兼用する事も目標としています。
そこそこ快適なモニターを目指して
4K対応
2020年現在のカメラの画素数はエントリーモデルでも2000万画素を超えるモデルばかりです。
僕のカメラも2000万画素を超えており、それ相応のモニターが欲しいと思っていました。
4Kモニターなら800万画素まで表示できるので、現状の選択肢としては十分な画素数です。
ちなみにゲームにおいては、PS5も発売する事ですし、その前準備も兼ねています。
IPS液晶搭載
ハイエンドなモニターに採用されるIPS液晶は、広い視野角に対応しています。
写真編集の際に、角度によってコロコロと色が変わって見えるとキリがありません。
視野角はTN液晶(以前のモニター)の特に苦手な分野でもありました。
sRGBカバー率99%
sRGBとはモニターに表示できる色の基準です。
モニターの世界基準の一つで、「sRGBで99%表示できれば写真編集用としても最低限かなぁ」といった具合です。
HDR対応
HDRとはハイダイナミックレンジの略です。
HDRに対応していると明暗差の強いシーンでも、暗い所を明るく持ち上げ、明るい所を暗く表現する事ができます。
写真ではあまり関係のない分野ですが、ゲームにはHDR表現のON OFFがあり、HDR対応のモニターでなければ表現できない映像美があります。
妥協した所
応答速度
応答速度が速い方が、信号をより早く表示できるのでゲームに向いています。
今回、応答速度を諦めた理由としては、写真編集を求めて選んだIPS液晶は応答速度が遅いのです。
早いに越した事はありませんが、オンラインで1フレームを争うゲームをするわけではないので、楽しむ分には全く影響は無いと思っています。
今回購入したIPS液晶とサブモニターとなったTN液晶では真逆の特性を持ち、TN液晶は応答速度に優れるのでゲームには向いています。
ハードウエアキャリブレーション
時間経過によるモニターの色の変化を補正してくれるキャリブレーション。
ハードウエアキャリブレーション対応モニターの多くは高価なので、今回は諦めました。
ソフトウエアキャリブレーションで妥協
ハードウエアキャリブレーションとは別のキャリブレーションの方法としてソフトウエアキャリブレーションがあります。
ハードウエアキャリブレーションはモニターそのものの色を補正しますが、ソフトウエアキャリブレーションは出力信号の時点で色を補正します。
Adobe RGB対応
今回はsRGBカバー率99%を選びましたが、sRGBの上を行くのがAdobe RGBです。 単純に表現できる色が多いというのが違いですが、その分価格も上がります。
Adobe RGBの方が上位である事に違いはありませんが、写真の色表現範囲としてsRGBも十分に有名なので、今回はAdobe RGBは諦めました。
BenQ EW2780U レビュー
あまり多くのモニターを触っているわけではないので、薄いレビューになるかもしれませんが、使用感も紹介していきます。
まず大きく変わったのはモニターの発色です。
これまでのTN液晶は彩度が低く、レタッチで持ち上げるものの、スマートフォン(IPS液晶)で確認すると今度は彩度が高すぎる という事態に陥っていました。
今回、IPS液晶に変更した事で、スマートフォンの発色にかなり近づきました。
撮影を頼まれる身としては、本当に大きな変化で、これだけでも購入して良かったです。
サイズ感
以前のモニターが21.5インチというだけあって、購入時は「大きすぎるかなぁ」と心配していました。
いざモニターが届いて取り付けてみると、全く大きすぎるという事はありません。
サイズを測ったところ、横幅は10センチ程度大きくなったものの、高さはあまり変わっていなかった所が大きいのかなと思います。
むしろ「これが普通だろ」と思えるほどにマッチしています。
4Kという環境になってみて
上でスマートフォンとの発色について書きましたが、実際の写真編集に関しては大方予想通りで大きな驚きはありません。
sRGBカバー率99%に関しても、「色を数字で表されてもピンとこない」のが現実でした。
驚きというと4Kの解像度はやはり素晴らしく、1文字1文字が滑らかで綺麗に見えます。
4Kになって心配だった所はGPUの負荷なのですが、こちらも問題ありません。
HDモニターの頃から写真編集においても使用率は1桁台で、4Kになっても大きな負荷とはなっていません。
外観や使用感
ハード面の話をすると、基本的なボタンは背面側にあります。
上から順にこの4つです。
- カスタムボタン1
- カスタムボタン2
- 押し込み可能な十字ボタン
- 電源
デフォルトではカスタムボタンには入力切替やカラーモードの選択が登録されていますが、メニューからカスタムボタンに好きなメニューを割り振る事も可能です。
背面だから操作しにくい という事もなく、ボタンを見なくても触れる感触とモニターに表示されるナビゲーションだけで簡単に操作できました。
ここまで使いやすい背面ボタンがあるにも関わらず、何故かHDRモードの切り替えボタンは前面にあります。
これは本当に意味がわからんポイントで、本当に意味が分かりません。
HDRボタンはあまり触るボタンでもありませんし、何故わざわざここに配置したのか本当に分かりません。
また背面ボタンはカスタマイズできるのに、このHDRボタンはカスタマイズもできません。
HDRボタンも背面に持ってきた方がスタイリッシュになったのでは!?それかカスタムで入力切替を割り当てさせて…。
EW2780Uは買って後悔無しの4Kモニターでした!
上でHDRボタンの位置を軽く愚痴りましたが、半分ネタに近く不満ではありません。
僕の求める「4K」「HDR」「IPS液晶」「sRGB99%」という目標をクリアするモニターの中では価格も安い方ですし(2020年7月現在)、使用感も何の問題もありませんでした。
(というかこの条件だと選択肢がほぼありません)
BenQというモニターのブランド力も大きな魅力ですし、おすすめのモニターです。
あ、そういえば一つデメリットがありました。
サブモニターとして使っている古いHDモニターでは満足できません。
今は4Kのサブモニターが欲しいです。