こんにちは。HDD内の写真のデータが飛びました。僕です。
タイトルにある通り、僕はRAID1でバックアップを取っていました。

そんなHDDのデータが全て無くなりました。
RAID1をバックアップだと思っていた僕のミスです。
今まで何となくでRAID1の危険性は分かっていたと思っていたようで、結局分かっていませんでした。
そんな僕の体験談を紹介します。
そもそもRAID1とは
RAID1とはミラーリングとも呼ばれる保存の方法で、2枚のHDD(記録メディア)に同じデータを保存します。
片側が故障してももう片方のHDDは無事なので、物理的な破損に強いのが大きな特徴です。
大きなデメリットとして、2枚のHDDを1枚のHDDとして認識させるので、運用コストが高くなります。
1TBのHDDを2枚(2TBぶん)購入しても1TBとしてしか運用できません。

書き込み時間も長くなりますが、僕はあまり気になりませんでした。
物理破損以外にはめっぽう弱い
故障に強いRAID1ですが、操作ミスによるファイルの損失にはめっぽう弱いのがRAID1です。
分かりやすい例を挙げると、間違ってRAID1のHDDを初期化してしまうと、両方のHDDが初期化されてしまいます。
ここが僕の認識の甘かった部分で、「ミスをしなければいいだろう」と思っていました。
RAID1の怖さは操作ミスだけではない
ファイルチェックで強制的に移動させられる
まず最初に陥ったトラブルがこちらです。
どこが起因したのか不明ですが、ドライブのエラーをチェックする際に「found.000」というフォルダーにファイルが強制的に移動されていました。
これが厄介で、「ファイルは見えない」「けどファイル容量は使っている」「でも隠しファイルでもない」という初のトラブルを経験する事になりました。

この時はある程度フォルダーとして残っていたので、なんとか無事に復旧できました。
システムエラーも回避できない
上記のトラブルが数日後。
トラブルの日にちが近いので、上記のトラブルの根本的な解決ができていなかったのが原因だと思います。
HDDを接続しても正しく認識されず「フォーマットをする必要があります」というメッセージが。
冒頭でも書いた通り、RAID1は2枚のHDDに同じデータを書き込みます。
つまりトラブルが起きた後にHDDを1枚で使おうとしても、双方共に「フォーマットをする必要があります」のメッセージが出ます。
こうなればアクセスできないので完全にお手上げです。
RAID1の恐ろしさはHDD 2枚に同時に起きること
当たり前ですが、同じ情報を2枚のHDDの書き込むRAID1は2枚同時に同じ事が起こります。
上記で紹介したファイルの移動もシステムエラーも、もちろん2枚同時に起こりました。
HDDが2枚同時に故障する事はほぼありませんが、逆に故障以外は全て同じ現象が起きると言っても過言ではありません。
RAID1はHDD1枚という認識を持つ
今回のトラブルからの教訓は、RAID1は1枚のHDDだと思って扱う事。
実際にRAID1を構築したドライブは1枚のHDDとしか認識されません。
1枚のHDDという事はRAID1とは別にバックアップを取る必要があるという事です。
RAID1は故障には強いですが、その他のトラブルを回避するには別のHDDを用意し、そこにバックアップを取るべきです。
EaseUS Data Recoveryで中身の回収はできた
後日談にはなりますが、一応HDDのファイルの回収はできました。
「フォーマットをする必要があります」というメッセージの段階なら、ファイルの復旧ソフトで回収できる事が多いです。
僕も例に漏れず、Easusのファイル復旧ソフトData Recoveryを使用したところ、無事にファイルが見つかり回収までできました。
HDDには約1TBの写真があり、中には子供の写真も含まれていたので本当に助かりました

僕はプロカメラマンではないので、バックアップにあまりお金をかけるのも いかがなものかと思っていたのですが、今回のトラブルで色々と見直す必要が出てきました。
やっぱり手動のバックアップが一番かもしれない
このように何とか助かったものの、今後のバックアップ方法を検討する必要があります。
といっても僕に残されているのは手動でのバックアップは手動でのバックアップくらいです。
さすがに手動は面倒なので、半自動という形でのバックアップを検討中です。
具体的にはFreeFileSyncなどが有名です。
僕はAOMEI Backupperを使っているので、興味があればこちらもどうぞ。