手持ちで夜景を撮る方法|三脚がないときに考えたいこと

俺

え?なんで三脚持ってないの?

普通はお前みたいに車に常時三脚積んでねぇから!

そんなショックなことを言われて、どれくらいの時間が経ったでしょう。

まぁ、確かに三脚って邪魔ですもんね。

三脚の出番といえば、やはり暗くなってからです。ところが、暗くなるピンポイントのタイミングで使うためだけに三脚を持ち歩くのは、気軽にカメラを楽しみたい人にとっては少し面倒なものです。

「わかる。気持ちはわかる。でも、三脚は便利なんや……」

心の中でそう叫びながら、僕は友人に手持ちで夜景を撮る方法を説明しました。

今回は、その内容を少し整理してみます。

カメラを置けないか考える

「三脚がないから手持ちで撮る」と考える前に、まず考えてほしいことがあります。

カメラをどこかに置けないでしょうか。

ベンチやカメラバッグ、ちょっとした台など、カメラを安定させられる場所があれば、手持ち撮影よりも簡単にブレを防げます。地面に置くという方法もあります。

カメラを置く場合、シャッターボタンを押した瞬間にカメラが動いてしまうことがあるので、セルフタイマーを使うと安心です。

三脚がなくても、カメラを固定できればいいのです。

「手持ちで撮る」というより、まずは「カメラを動かさずに撮る方法」を探してみてください。

それでも置けない場合は、いよいよ手持ちで撮影します。

露出補正で撮りたい明るさを決める

夜景では、カメラが思ったより明るく撮ってしまうことがあります。

夜なのだから暗くて当然なのですが、カメラはそう簡単には考えてくれません。

そこで、まずは露出補正で自分が撮りたい明るさに合わせます。

ここで大切なのは「夜景だから暗くする」ということではありません。

実際に撮影した写真を見ながら、

  • 「もう少し暗いほうが夜らしいな」
  • 「これくらい明るく残したいな」

と、自分のイメージに合わせて調整してください。

シャッタースピード優先オートにする

明るさを決めたら、次はシャッタースピードです。

ここではシャッタースピード優先オートを使います。

シャッタースピードを自分で決めて、F値はカメラに任せてしまいましょう。

夜景の手持ち撮影では、まず「ブレないこと」を優先します。

手ブレしないシャッタースピードにする

光量を稼ぐために、シャッタースピードはできるだけ遅くしたいところです。

ただし、遅すぎれば手ブレが発生します。

最初は少し速めに設定して撮影し、写真を確認しながら少しずつ遅くしていきます。

ここで狙いたいのは、自分が手持ちで撮れるギリギリのシャッタースピードです。

シャッタースピードを必要以上に速くすると、カメラは明るさを確保するためにISO感度を上げることになります。

逆に、ブレない範囲でシャッタースピードを遅くできれば、ISO感度を下げられる余地が生まれます。

つまり、手持ち夜景では、ブレない範囲で、どこまでシャッタースピードを伸ばせるかを考えることが最も重要です。

シャッタースピードについて、もう少し掘り下げてみたい方は、ワガママ姫とシャッタースピードも読んでみてください。

ISOオート+上限最大

ISO感度はオートにします。そして、ISO感度の上限を設定できるカメラなら、この撮影では上限を最大まで上げてしまって構いません。

「ISOを上げるとノイズが増えるから、できるだけ低くしたい」

そう考えて、ISOを低く固定してしまうと、今度は光量不足に陥る可能性があります。

ノイズのある写真なら、後から処理できる可能性があります。

しかし、手ブレしてしまった写真をきれいに戻すのは簡単ではありません。

夜景を手持ちで撮るなら、まずはブレを防ぐ。

ISO感度は、手ブレを防ぐ手段のひとつとして使います。

シャッタースピードを伸ばす方法を考える

ここからは、カメラの設定ではなく、自分自身の工夫です。

シャッタースピードを少しでも遅くできれば、ISO感度を下げられる可能性があります。

まず、脇をしっかり締めます。

カメラを体から離して構えるより、腕を体に近づけたほうが安定します。

姿勢も少し低くしてみましょう。

壁に体を預けたり、腕や肘を安定した場所に固定したりするのも効果的です。

気にならないなら、地面に肘をついてしまっても構いません。

要するに、自分自身を三脚に近づけていくわけです。

「あと少しだけシャッタースピードを遅くできないか?」

そう考えて撮影してみてください。

撮影結果を確認する

最後に、撮った写真を拡大して確認します。

まず見るのは、明るさよりもブレていないかどうかです。

ブレているなら、シャッタースピードを速くします。

ブレていないなら、もう少し遅くできないか試してみます。

少し遅くできれば、ISO感度が下がり、写真のノイズを減らせる可能性があります。

この繰り返しです。

夜景だからといって、必ず三脚が必要というわけではありません。

もちろん、三脚を使える状況なら、そのほうが簡単です。

しかし、旅行中だったり、散歩の途中だったり、たまたま夜景に出会っただけだったりして三脚を持っていないこともあり得ます。

そんなときに三脚がないからといって、撮影を諦める必要はありません。

カメラを置けないか考える。

  1. カメラを置けないか考える
  2. 撮りたい明るさを決める
  3. ブレないシャッタースピードを探す
  4. 少しでもシャッタースピードを伸ばせる方法を考える

三脚がないなら、ないなりに撮ってみればいい。

僕は思っています。

いいから、カメラ持って外行こうぜ!

俺のデジモノ手記


01 思考の章

写真は、楽しければ良い


02 技術の章

カメラで、遊ぶ


03 表現の章

「誰か」の真似は、もう終わり


04 結実の章

今の僕の答え


付録

使用機材とカメラ設定