写真の本当の面白さ|日常を「小さな感動」に変える思考の記録

数年前、近所の日本庭園へ行ったときの記憶は、正直に言って曖昧です。「そこに行った」という事実があるだけで、特に何も感じず、ただ写真を撮って帰っただけでした。

しかし、数年後に再びその場所を訪れたとき、僕は驚きました。

メジロやジョウビタキがすぐそばを舞い、今まで見過ごしていた生き物たちの気配が、手に取るように分かったからです。

最初は「鳥の行動が変わったのか?」と思いましたが、そうではありませんでした。

変わったのは、僕の「視点」です。

カメラを始めたことで、僕は「被写体を知る」という面白さに取り憑かれました。

その結果、以前はただの風景だった場所が、驚くほど綺麗なもので溢れていることに気づけるようになったのです。

なぜ、カメラを持つと人生の見え方が変わるのか。 僕がこの趣味を「一生モノ」だと確信している理由を綴ります。

写真を撮ると、なぜ人生が変わるのか?

カメラを持ち始めると、ただ「写真を撮る」だけではなく、感動を探す習慣学びの楽しさに気づきます。この2つの要素が、日常を新鮮で豊かなものに変えてくれるのです。

学ぶことの面白さに気付く

カメラを始めたことで、学ぶことの楽しさを改めて実感するようになりました。

写真を撮るには、カメラの操作や設定だけではなく、被写体への理解が欠かせません。最初はただシャッターを押すだけでしたが、次第に光の性質や構図の理論、被写体の特性を知りたくなり、それが新しい学びの原動力になりました。

たとえば、撮影した昆虫を調べてみると、そこに隠された習性や自然の成り立ちに驚かされることが多々ありました。虫の情報にとどまらず、植物や動物の名前、その生態系や特徴にも興味が広がりました。こうした「被写体を知る学び」は、学校の授業のような強制的なものではなく、自ら進んで調べ、試してみる楽しさに満ちています。

新しいことを学ぶ喜びは、年齢を問わず感じられるものです。特に写真を通じた学びは、「知識が増えることで撮影結果が目に見えて向上する」という達成感を伴います。

カメラはただの趣味を超えて、学びを楽しむ道具として僕の人生を豊かにしてくれました。

哲学者バートランド・ラッセルは言いました。「役に立たない知識から得る喜びは大きい」と。

覚えた仕事のルーティーン。そんな生活からの脱却。

感動する景色を探しに行く日々

特に大きかったのは、自分の気持ちの変化です。

初めのうちは「良い写真を撮りたい」と思ってカメラを構えていました。しかし次第にその目的は変わり、「良い景色を見たい」「もっと感動したい」という気持ちが写真を撮る動機になっていきました。この変化が、僕にとって大きな価値のあるものでした。

カメラは僕にとって、日常の中に隠れた「小さな感動」を見つける道具となっていきました。たとえば、朝のゴミ出し中に見る光と影のコントラスト、雨上がりの路面に映る反射、あるいは通勤途中にふと目に入った夕焼け。以前は見過ごしていたこれらの瞬間が、カメラを通じて特別なものに変わりました。

こうした「感動を探す日々」は、単なる趣味を超えて、人生そのものを豊かにしてくれるものだと実感しています。

写真は「被写体を知ること」がすべて

写真を撮る上で重要な事は、カメラの操作や機材の知識ではありません。「被写体を知ること」です。

自然や季節への理解が深まる

被写体としてメジャーな桜や紅葉の撮影においても、突き詰めていけばピークの時期、時間帯、光の当たり方、さらには天候など多くの要素を考える必要があります。その結果、自然の仕組みや季節の特徴について詳しくなり、撮影そのものだけでなく、景色を楽しむ時間も増えました。

また、動物を撮影する際には、その生態や習性を調べることで、撮影のチャンスや観察する楽しみが増えてきます。これまでただ「眺めるだけ」だった動物たちの世界が、カメラを通じて生き生きとしたものに変わりました。

ツバメやキビタキは夏しか撮れない。一年中いるスズメは冬にしかモフモフにならない。

失敗も楽しめるようになる

写真を撮る際、完璧な条件が揃うことはそう多くありません。天候が予想外に悪化したり、理想の撮影ポイントが見つからなかったり、機材の設定をミスしたりすることもあります。写真は、そうした失敗の連続です。

しかし、これこそが写真の面白さでもあるのです。失敗を経験するたびに、「次はこうしてみよう」「来年こそはもっと良い写真を撮りたい」という気持ちが湧き上がり、新たな挑戦への意欲が生まれます。写真は、単なる挫折を「学びの機会」に変えられる趣味なのです。

カメラは絵画や音楽、スポーツと異なり、「理解はしているけど、身体が動かない」という壁がほとんどありません。きちんと反省ができていれば、結果を出してくれるのです。この手応えの速さも、写真をより一層魅力的なものにしています。

写真の楽しさとは「身近な美しさ」を見つけること

多くの人が「写真撮影=絶景を撮ること」だと思いがちですが、本当の魅力はもっと身近なところにあります。

たとえば、毎日通る道の夕日、小さな草花の光の反射、あるいは家の窓辺に差し込む朝の光。これらの「日常の一瞬の美しさ」を見つけることこそ、カメラの最大の魅力だと思います。

また、どんな被写体に心惹かれるかは人それぞれです。僕は虫や動物を撮るのが好きですが、誰もが自分だけの「好き」を写真を通じて発見できるはずです。

そして、その「好き」を綺麗に残すプロセスが、写真の醍醐味だと感じています。

写真が人生を豊かにする理由

カメラを始める前は、自然に興味を持つことがほとんどありませんでした。しかし、今では四季折々の景色の移り変わりが楽しみです。

春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の静寂。それらが持つ「一瞬の美しさ」に価値を見出せるようになったのです。

カメラを趣味にすると、以下のような変化を実感できます。

  • 感動する心が育つ
  • 日常の小さな美しさに気づける
  • 知識が増えて好奇心が刺激される
  • 失敗を前向きに楽しめるようになる

こうした変化は、単なる趣味を超えて、人生そのものを豊かにしてくれるものです。

俺は虫が苦手だったけど、今は虫を撮りたい人だからな。ちなみに今も苦手。

カメラを始めて新しい世界を見つけよう

カメラは「良い写真を撮る」という技術的な側面だけでなく、それ以上の価値をもたらしてくれます。それは、感動を探す心を育て、学びの喜びを思い出させ、日々の生活を豊かにする力です。

カメラを手に取れば、日常が少しずつ変わっていきます。普段何気なく通り過ぎていた風景の中に、新しい美しさや小さな感動を見つけられるようになります。それは、四季折々の自然の表情であったり、身近な人々の笑顔であったりと、意外なところに潜んでいるものです。

さあ、あなたもカメラを手に取ってみませんか?写真を通じて広がる世界の豊かさを、ぜひ体験してみてください。それは、あなたの人生に新しい彩りを加えてくれるはずです。

鳥の写真全然ないやろ?下手なんよ。でもカワイイからヨシ!

いいから、カメラ持って外行こうぜ!

俺のデジモノ手記


01 思考の章

写真は、楽しければ良い


02 技術の章

カメラで、遊ぶ


03 表現の章

「誰か」の真似は、もう終わり


04 結実の章

今の僕の答え


付録

使用機材とカメラ設定