カメラを始めてから、気づけばずいぶんと多くの機材を乗り換えてきました。振り返ると、買って良かったものもあれば、「なんでこれを買ったんだろう」と思うものもあります。どんな機材にも、そのときの自分の気持ちや景色、そして小さなエピソードがあります。
昔は「何でも撮りたい」というチャレンジ精神が強く、色々な機材に手を出して来ましたが、生活環境の変化や、自分が突き詰めていきたい被写体が決まってきたので、機材への出費も落ち着いてきました。
そんな自分のカメラ遍歴を正直に振り返りながら、「これは成功だったのか? それとも失敗だったのか?」を振り返ってみようと思います。
色々と失敗もありますが、「別に失敗してもえぇんやで」と言いたい(自分に言い聞かせたい)だけの記事です。これからカメラを始める人や、機材選びに悩んでいる人の背中を押せれば嬉しいです。
俺のカメラ機材遍歴:買い替えの歴史
APS-C時代:「撮れた!」という感動のはじまり

面白かったというより「思った写真が撮れない」というマイナスイメージが大半。
このレンズが写真の面白さを教えてくれた。
キットレンズの出番は無くなった。
俺次第にα6000ではカスタムボタンが少なく融通が利かなくなってきました。
フルサイズ時代:性能の重要性を知る

ボディのみを購入し、APS-Cのレンズをクロップして使い回す。
水を得た魚。α6000のストレスが一気に解消。
APS-Cのレンズを使いまわすと言ったが、あれは嘘。
我慢できなかった。
握りやすく、操作感も大幅に向上。
α7IIIの移行でノイズがかなり減少。星撮りに興味が湧いてきたので購入。
しかしほぼ使わず。
「買ったら撮る」は「買っても撮らない」という自分の性格を知る
結婚と子どもの誕生を記念して中望遠を追加。
子どもが生まれ、遠出が難しくなってきたので近所の虫を撮影。
Aマウントが安売りしてたのでつい。
冬は虫がいないため、鳥が新たな被写体に。
妻には「運動会用」と説明。
マイクロフォーサーズ時代:カメラを被写体に最適化

虫も鳥も快適に撮りたいという思いからOM-1を導入。
35mm判換算200-800。
予想通りの仕事ぶり。
いや、虫も撮れるので、予想以上。

今の相棒
虫:OM-1+LAOWA 60mm F2.8 2X ULTRA MACRO

虫:OM-1+Olympus 100-400

鳥:OM-1+Olympus 100-400

人:α7III+SEL1635Z

人:α7III+SEL100F28GM

失敗はあっても後悔はない
α6000とキットレンズで撮っていた頃には、「思うように撮れないな」と思っていた自分がいました。今になって思うと、よくこの段階で諦めずに続けたものだなと我ながら不思議に思います。
思うように撮れず、楽しい記憶すらあまりない。それでもカメラを手放さなかったのは、どこかに“もう少し撮れるようになりたい”という小さな希望があったからなのかもしれません。
あの“撮りたいのに撮れない悔しさ”こそが、次の一歩を踏み出す原動力でした。
そこから始まった試行錯誤の日々の中で、広角ズームを購入して初めて「撮れた」と思える納得の写真が撮れました。たくさん失敗をして、やっと掴んだ小さな成功が、僕にとっての“写真の楽しさ”の始まりでした。
あのとき感じた「写真が楽しい」という気持ちは、今もずっと燃え続けています。
俺α6000とキットレンズは自分の原点。今も手元に残しています。
思うような写真が撮れない時はこれ

これからカメラを始める人へのアドバイス
カメラ選びで一番大切なのは、性能やスペックではなく「自分がワクワクするかどうか」です。最初の1台で完璧を求める必要はありません。最初は入門向けの安い機材でも構いません。まずは撮ってみて、失敗して、そこから学べばいいのです。
また、周りの意見やSNSの評価に流されすぎず、自分が撮りたいものを軸に考えること。風景を撮るのか、ポートレートか、動物か。自分の「好き」を知り、向き合うことが、長く写真を楽しむ秘訣だと思います。
「好き」を知り、向き合う。それが写真の本当の面白さ

そして、どんなに失敗しても、それはすべて次の一歩に繋がる経験です。カメラは“上達の記録”を残す道具でもあります。失敗を恐れず、自分のペースで写真を楽しんでください。










