以前、RAID1でバックアップする方法を紹介しました。

今回は僕が実際にRAID構築をしている機材の紹介です。
RAID1とはHDD(またはSSDなど)2台に同時に同じデータを保存するバックアップ方法です。
1台のHDDが壊れても、もう1台のHDDに同じデータが記録されているので、復旧が簡単です。
ちなみに今回紹介するガチャベイでは、RAID1以外にも以下の機能があります。
- シングルモード(HDD2台をそれぞれ使える)
- スパニングモード(2台のHDDを繋いで大容量化)
- RAID0(データーを2台に分散して高速な書き込み)
ロジテック ガチャベイ
外観
黒ボディーのマットです。
前面にはHDDのアクセスランプと通電ランプが搭載。めちゃくちゃシンプルです。
青色のアクセスランプは下の特徴で少し掘り下げていきます。

背面には電源 ボタンとRAIDの種類を選択するスイッチがあります。
ここに物理ボタンやコネクタが集約されているので、前面がシンプルな作りになっています。

特徴
まず一つ目に、外観でも紹介したアクセスランプについて。
電源が入っていると、中央が青色に光り、HDDが左右にセットされていると、それぞれのアクセスランプが青色に点灯します。
RAID1では全てのランプが点灯している状態が正常です。
HDDに異常が起きた時は、異常が起きた側のHDDのアクセスランプが青色から紫色に変わります。
2つ目に異常がおきた時の対応です。
RAID1の構築において、故障したHDDを交換すると、自動で正常なHDDから新しいHDDにデータがコピーされ、復旧します。
最後にRAID構築の方法です。
背面のスイッチから構築も可能ですが、ロジテックが配信しているソフトからでもRAID構築が可能です。
ちなみに僕がガチャベイでRAID構築する時もソフトウエアで行いました。
このソフトウエアは、RAID構築ができる意外にも、HDDに異常が起きた時にメールで知らせたりといった機能も搭載されています。
実際にRAID構築してみる
簡単にですが、RAID構築までの手順を紹介しておきます。
本体のスイッチを利用して構築する方法と、ソフトウェアを利用して構築する方法がありますが、今回はソフトウェアを使って構築しました。
準備するもの
- ロジテックガチャベイ(本機)
- 構築用ソフトウェア(リンクはWindows用)
- HDD2台
- 精密ドライバー
補足ですが、HDDのメーカーは別のメーカーが良いらしいです。同じメーカーのHDDは同じタイミングで壊れる可能性があるんだとか。
HDDはRAID構築後にフォーマットされるので、データは入れないようにしてください。
HDDをセット
カバーを外してHDDをセットします。
下の画像はHDDを1台だけセットした状態です。

2台セットしたら付属のネジでHDDを固定して、カバーを取り付ければ完了です。

ソフトウエアでRAID構築
ここからはスクリーンショットで淡々といきます。
まずはソフトウエアの立ち上げ。
RAID管理からRAID1を選択して、構築をクリック。

RAID1で構築するか確認してくるので、「OK」をクリックします。

完了しました。のウインドウが出ればこのソフトウェアはとりあえず終了です。

このままではまだ使えません。ディスクの管理を開きます。
コンピューターを右クリックするか、Windows10なら[Win]+[X]でも出てきます。

ディスクの管理を選択すると、ディスクの初期化を促されるので、初期化していきます。
MBRとGPTが選択できますが、古いパソコンで使用しないならGPTで大丈夫です。

全ての領域が未割り当てになっているので、新しいシンプルボリュームを追加します。

ボリュームが正しく割り当てられれば終了です。
あとは写真などの保存先をこのドライブに指定すれば、普通のHDDのとしての仕事をしながらバックアップも同時に取ってくれます。

感想とレビュー
機能面は全く問題なく使えています。
RAID1は書き込みが遅くなりますが、これまでのバックアップがSATA2.0で低速だったのが、USB3.0に変わって上手いこと相殺されているのかもしれません。
悪かった点として、振動が大きいです。フローリングの床に置いているのですが、床に伝わって音がします。
でもなんだかんだで慣れました。
ガチャベイは3.5インチのHDDを使用するので、電力の供給も必要です。
僕は延長コードを買いました。
少し悪い点が多いようですが、バックアップがかなり楽になったので満足しています。
もっと早く知っておけばよかった。
現在はシングルモードで稼働中です
しばらくは調子の良かったRAID1も色々あって失敗に終わり、全てのデータが飛びました。

何とかデータの回収はできたものの、RAID1の危険性が分かったので、今後PCに繋いでのRAID1の構築をする事はないでしょう。
と言ってもバックアップを取る事は必須なので、このガチャベイはメイン用とバックアップ用の2台を載せてシングルモードで稼働しています。
2台搭載できるとPC周りが片付くので、RAID構築しなくてもおすすめの周辺機器です。