日頃は父親から譲り受けたカーボン三脚を使っている私なのですが、カーボンってかなり重いんです。
三脚が重いと鉄道や星など腰を据えてゆっくりと撮影する時は良いのですが、移動しながらスナップを撮る時はどうしても荷物になる事が多いんですよね。
特に私はスナップを撮る事が多いので余計にそう感じる事が多いです。
移動しながらでも荷物にならない、軽量でコンパクトな三脚が欲しくなったので今回レビューするK&F ConceptのKF-TM2324を購入してみました。
それではKF-TM2324のレビューをしていきます!
特徴
まずはこの三脚を紹介する前に比較のためにいつも使っているカーボン三脚の紹介から。
普段使っている三脚はSLIKのカーボン三脚です。
リンクを載せようと思ったのですが、Amazonのリンクが見つかりませんでした。
ちなみに既に生産終了しています。
軽量なボディ
普段はカーボン三脚ですが、今回購入したKF-TM2324はアルミ製の三脚です。
アルミの特徴としては軽量!!これに尽きます。
カーボン三脚は1.7kgに対し、今回紹介するKF-TM2324は1.1kgで0.6kgほど、割合でいうと40%くらい軽量です。持ってみるとかなり軽いです。
逆に軽量なアルミ製はカーボン製に比べて剛性が弱かったりします。
コンパクトに折りたたみ
普通の三脚は折りたたむというとここまでですが、
エレベーターを上げ、脚を180度回す事でここまでコンパクトになります。
自由雲台採用

世の中に出回っている多くの三脚が自由雲台と3way雲台の2種類です。
3way雲台はレバーを動かす事で、3つの方向に調節が可能です。比較用に用意している三脚が3way雲台です。
一方、今回紹介する三脚に付いている自由雲台は、ネジを一つ緩めると、あらゆる方向への角度調節ができます。
また3way三脚はレバーがあるので大型になるのに対し、自由雲台はコンパクトな形状です。
使い分けとしては、時間があるのでじっくり調節できるときは3way、パッと撮りたい時は自由雲台といった使い分けでOKです。
アルカスイス対応
アルカスイスとはアルカスイス社が開発した、三脚を素早く取り付けるためのツールです。
三脚のネジ穴がメーカーによって異なるデメリットを解消するために作られました。
カメラにアルカスイスプレートと呼ばれるパーツを取り付けて使います。
下の画像はアルカスイスプレートを取り付けたα7III。
取り付ける時はこんな感じ。
カメラを取り付けて三脚のアルカスイスを締めるだけなので、普通の三脚ネジより着脱が素早く、簡単にできます。
アルカスイスプレートはこの三脚にも付いてきますし、カメラの専門店でも売っています。
形状も様々で、下のリンクのようにカメラのボディーにフィットするアルカスイスプレートもあります。
使い勝手
ロックレバーで素早く展開
脚の展開がロックナットタイプ(クルクル回すタイプ)ではなく、ロックレバーを採用しています。
今まで使っていたカーボン三脚はロックナットタイプで、いちいち回して展開していましたが、ロックレバーは展開が速くて気持ちいいです。
パッと撮ってパッと片付けたいスナップにはロックレバーが合っていますね。
ロックナットタイプの時は暗い場所で回す方向が分からなくなる事がありましたが、ロックレバーなので、そういった事もありません。
3段階に脚の広さを変更可能
アジャストボタンを押す事で、3段階に脚の広さの調節が可能です。
一番高い状態でこれくらい。左側がKF-TM2324。
一番レベルを下げるとこれくらいです。
便利な機能
小さなフック付き
エレベーターの下部にフックが付いています。
しかし、アルミ製の三脚で丈夫そうな作りではないので、あまり重い物は吊るさない方がいいかと思います。
エレベーターを反転可能
エレベーターの取り外しが可能で、超ローアングルでの撮影ができます。
(写真撮り忘れたので別撮りです)
しっかりしたケース付き
かなりしっかりしたケースが付属します。カーボン三脚に付いてきたケースより明らかに物が良いです。
三脚って車に乗せる時にドアにガンガン当たったりするので、これくらいしっかりしたケースが付属しているのはかなり良いです。
ケースだけで1000円は余裕で超えそうなクオリティの高さです。
ショルダーベルトは着脱可能です。
ただ、ショルダーベルトはクオリティ低めでペラッペラだったので、私は外しています。
不満など
これと言って不満はないのですが、付属のアルカスイスプレートと、α6000に着けていた純正のカメラケースの相性が悪く、ネジ山が余ってきちんと装着できませんでした。
普通のカメラなら問題ないと思いますが、カメラにケースを着用している人は注意してください。
個人的な話をすると、カーボン三脚と、今回紹介しているKF-TM2324は一緒に使っていくつもりです。
アルカスイスプレートに三脚ネジがなく、カーボン三脚を使う時はアルカスイスプレートを外さないといけません。
アルカスイスプレートにも三脚ネジがあれば文句なしでした。
強いて悪い所を言うならロックレバーとアルカスイスプレートが若干安っぽい所でしょうか。
まぁ安い三脚なんだし、価格なりの出来です。それに他の部分は価格以上の代物でした。
アルカスイスプレートはカーボン三脚の三脚ネジの問題があるので、別の物を購入する予定です。
まとめ
最初は「安いし、消耗品のつもりで買おう」と思っていましたが、予想を裏切るほど良い出来の三脚でした。
低価格ながら、三脚として十分な基本性能をしっかり備えたモデルです。
三脚の最初の1本、サブ用の三脚に購入してみてはいかがでしょうか。
あ!最後に補足なのですが、黒のボディにオレンジの差し色のデザインがカッコいいです!
ちょっとマンフロットをパクってる感じもしますが…。