Googleから新しいゲーム機”Stadia”が発表されました。
ゲームはいつこうなると思っていましたが、まさかGoogleがやるとは思っていませんでした。
Stadiaの大まかな内容はすでに発表されているので、この登場によって僕らのゲームライフがどう変わっていくのかを考えてみます。
Stadiaとは
Stadiaは冒頭でも書いたように、Googleの開発したゲーム機です。
ゲーム機ですが、本体を持たず、処理はGoogleのサーバー内で行われます。
僕たちユーザーが準備する物は、Google chrome(Googleのブラウザ)とコントローラー(社外製でも可)のみだそうです。
Stadiaの動きはおそらく以下の流れだと思います。
- StadiaからGoogle chromeへ映像を送信
- プレイヤーがコントローラーを操作
- コントロールの内容をGoogle chromeへ送信
- Google chromeからStadiaに送信&処理
- StadiaからGoogle chromeへ映像を送信
本体が必要ないのはGoogleのサーバー側で処理をするからですね。
Stadiaは新しいシステムのようですが、色々な所で検証はされていました。
例えばPS4とPSVitaのリモートプレイ。
リモートプレイはPSVitaでPS4のゲームをプレイするシステムです。
PSVitaがコントローラーとなり、PS4で処理&映像信号を送る事でPS4のゲームを疑似的にPSVitaでプレイできます。
PSVitaがPS4のコントローラーと形状が異なるのであまり実用的ではありませんでしたが、システム自体はソニー以外のメーカーでも色々と検証されています。
ライバル機と比べて
任天堂
キャラクターと独自性の強い任天堂。
Stadiaは任天堂の脅威にはならないと思っています。
流石にマリオやゼルダがStadiaで出る事はないでしょうし、switchやWiiと同等の独自性がStadiaにあるとも思えません。
ソニーとマイクロソフト
家庭用ゲームと比較するなら、任天堂よりソニーやマイクロソフトの方が土俵が近い気がします。
しかし技術的にはソニーにもマイクロソフトにもStadiaと同じシステムを作る事は可能です。
今回はGoogleの方がサーバー関連の知識や予算が上だっただけではないでしょうか。
勝敗を分けるのは「このソフトはStadiaでないと遊べない」というキラータイトルが出るかが鍵になってくると思います。
パソコン関連
僕が一番ヤバイと思うのがパソコンのゲームです。
パソコンのゲームはこれまで高い処理能力を持ったパソコンが必要でした。
Google側で処理を行うStadiaの登場によって、パソコンの処理性能はほぼ無用となりました。
また必要なアプリケーションであるGoogle chromeはインターネットブラウザのシェアでトップです。
あとは2000〜5000円程度のコントローラーを用意すればすぐにStadiaをプレイできます。
Stadiaの登場によって一番ダメージを受けるのはパソコンのゲーム市場ではないでしょうか。
Stadiaの登場によって僕らのゲーム生活はどう変わるか
Stadiaは確かに新しいシステムですが、Wiiが登場した時のようにゲームをしなかった人がゲームをするといった変化は無いでしょう。
一方でゲームの制作現場の方が変化は大きそうです。
これまでのディスクのように記録メディアの容量に縛られる事もありませんし、Stadiaはゲーム機としてのスペックも良いそうです。
またSTEAMで小さなゲーム会社がゲームを配信しているように、Stadiaでも同じ事が起きるでしょう。
遊べるタイトルの選択肢が増えるが増えるのは僕たちプレイヤーにとってはとてもいい事です。
導入も低価格ですし、低価格なソフトが揃ってくると、新規プレイヤーの参入も期待できそうです。
まとめ
噂には出ていたGoogleのゲーム市場参入。
まさかこんなに早くストリーミングでゲームができる時代が来るとは思いませんでした。
まだStadiaは日本でのプレイはできませんが、早くプレイしてみたいです。
任天堂は安泰でしょうが、既存タイトルがStadiaで登場しているソニーやマイクロソフトはちょっと雲行きが怪しいかもしれませんね。