まず最初に言いたい事は僕は逆転裁判123のファンだという事。
しかし今回発売されたPS4版逆転裁判123成歩堂セレクションは未プレイです。
GBA(ゲームボーイアドバンス)版やNintendo DS版、スマートフォンのアプリ版などは何度もプレイしているので、内容はバッチリ把握しています。
レビューはしっかりできるので最後まで付き合ってもらえればと思います。

逆転裁判とは
逆転裁判はカプコンが製作、販売をする法廷バトルアドベンチャーです。
ゲーム本編は証拠品を集める探偵パートと、集めた証拠品を使って証人を尋問する法廷パートに分かれています。
シリーズ初代から土台がしっかりと作られており、2以降もほとんどシステムの追加や変更はなく、スタッフがどんなゲームが作りたいのかがよく伝わる作品でもありました。
逆転裁判のポイント
嘘を暴く快感
証人の嘘を暴くのがこのゲームの醍醐味です。
証人の証言には嘘があり、探偵パートで見つけてきた証拠品と矛盾(ムジュン)があります。
証拠品と証言の矛盾を突きつけ、嘘がバレて証人の顔がどんどん焦ってくる様は本当に気分がいい!
ゲームのメインである裁判は、基本的に主人公に不利な状況から始まります。
不利な状況からうなぎ登りで状況が逆転していく様は、RPGやアクションゲームでは絶対に味わう事ができません。
ゲームを盛り上げる音楽
逆転というタイトルだけあり、自分の立場がマイナスからプラスに変わるこのゲーム。
そこに欠かせないのが音楽です。
不利な曲、有利な曲など、音楽で自分の状況が分かりやすいのもポイントです。
最初は不利な状況からのスタートなので暗い雰囲気の曲ですが、裁判がヒートアップしていくと同時に自分のテンションも高ぶります。
一転して裁判が終わり無罪を勝ち取ったあとの音楽の開放感も素晴らしいく、思わず気持ちのいい溜め息が出てしまうほどです。
個性豊かなキャラクター
逆転裁判にもう一つ欠かせない事がキャラクター魅力。
シリーズを通して沢山のキャラクターが出ていますが、一人ひとりが本当に濃い。
被告人から証人、裁判官に検事や刑事まで本当に濃い!!
特に主人公の助手をしてくれる真宵(マヨイ)ちゃんは、“変わり者なのに、目のつけどころが妙に良い”キャラクターで、探索パートでは無自覚に名探偵コ◯ン張りの目の付け所を発揮してくれたりします。
ここまでキャラクターが濃いと主人公のナルホド(成歩堂)くんの個性が薄い気もしますが、薄いからこそ逆に自分を投影しやすいんだと思います。
今作を買わなかった理由
理由の前に今作の変更を紹介。
シナリオやゲームシステム等、基本的なゲーム内容は過去にニンテンドー3DSで発売された「逆転裁判123 成歩堂セレクション」と同様になっております。
主な違いは以下のとおりです。
- グラフィックが高解像度化されている。
- トロフィーに対応している。
- 音声認識、3D映像(立体視)、タッチ操作に対応していない。
- 法廷記録を開くことのできない場面でもセーブができるようになっている。
- BGMおよびSEの音量を選択できるようになっている(5段階)。
- 会話スキップの方法を選択できるようになっている。
- 画面揺れ演出の有無が選択できるようになっている。
- 振動機能に対応している。
- 会話ウインドウの透過を選択できるようになっている(3段階)。
- 事件現場などで調べた箇所にチェックマークがつくようになっている。
- セーブデータの保存数が10個に増加している(3タイトル共用/言語別)。
出典元:過去に発売された同名タイトルと同じ内容ですか? (逆転裁判123 成歩堂セレクション) | 株式会社カプコン : サポート
大きな変更点というとグラフィックくらいでしょうか。
変更点少なくない?PS4だよ?
グラフィック
グラフィックの改善はしてあるんですが、物足りない。
携帯機ならあれくらいで十分。
ただPS4なんだから、基本の画面はそのままでも“呼吸に合わせて肩が動く”とか“汗が流れる”とかもっと演出できたはず。
本体が高性能なぶん、静止画のままの画面は見ていて違和感がありました。
音楽関連
音楽もグラフィックとほぼ同じ理由で、なぜPS4であのチープな曲を流す必要があるのか。
ゲームの特徴で書いた通り、逆転裁判の音楽は雰囲気を盛り上げるために欠かせない要素です。
グラフィック同様、携帯機なら昔の音源で良かったんですが、PS4の性能であの音楽は納得できません。
本物の楽器で収録とかできなかったのかなぁ。

セリフもポポポポのまま
現在、逆転裁判はアニメ化されておりシーズン2を放送中です。
声優が決まっているんだから、ほんの一部だけでも声優に声を当ててほしかった。
っていうかPS4でポポポポって喋るゲームが今時あるか!!

コラム
逆転裁判のファンとか書いていながら、シリーズは1〜3までしかプレイしていません。
今作が123がまとめて販売されているので、気づいている人も多いと思いますが、逆転裁判は1〜3で一度完結しています。
1〜3の内容が素晴らしく、これ以上を超える逆転裁判は作れないだろう という個人的な想いと確信から4以降はプレイしていません。
4以降はスタッフが多く入れ替わったのも不安要素の一つです。
今回のようにリメイクされている作品も1〜3が多いですし、カプコン側としても1〜3の完成度は高いのでしょう。
まとめ
僕は今作のリメイクは見送りましたが、未プレイの人は是非プレイしてほしい作品です。
僕は逆転裁判を初めてプレイするまで、静止画と文字だけでこれほど手に汗握るゲームがプレイできるとは思っていませんでした。
面白いけど途中で諦めてしまった人も、”調べた場所にチェックマークが付く”や”セーブポイントの追加”など快適にプレイできるようになっているので、再挑戦してみてはいかがでしょうか。
GBAで登場したゲームなので、とてもシンプルですが、現在でも通用する面白さだという事は胸を張って言えます。
3作品セットで3000円弱という価格も魅力的ですし、派手なアクションやRPGの息抜きにいかがでしょうか。
面白すぎて息抜きじゃ済まないと思うけどね。
さて、ブログの写真用にDS版を引っ張り出したことだし、久しぶりにナルホドくんに会ってこようかな。