オートモードに挑戦する前に知っておきたい露出の仕組み

カメラデビューしてからまず最初に使う「おまかせオート」
「おまかせオート」を卒業して、もう一段ステップアップする時は「プログラムオート」や「絞り優先オート」が多いと思います。

今回の記事では「プログラムオート」「絞り優先オート」「シャッタースピード優先オート」の3つを「オートモード」というくくりとして露出の説明していきます。

オートモードには必ず「露出」という設定がついて回ります。
露出とは写真の「明るさ」の設定で、オートモードではこの露出設定をもとにカメラが絞りやシャッタースピードを設定していきます。

そんなオートモードについて今回は少し掘り下げて解説してみます。

露出とは

露出とは簡単にいうと写真の明るさです。
露出は「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」の3つの要素によって決められます。

カメラはこの3つ要素から明るさを設定していますが、カメラには明るさのセンサーは搭載されていません。
露出とは明るさでありながら、明るさではないのです。

結論をいうと露出とは写真の中の白や黒の量です。カメラは写真全体の白と黒のバランスが均等になるように露出を調節します。
これによって写真にはどんな影響があるのでしょうか。

検証

色の違う被写体を撮影してみましょう。

統一条件としては

  • 絞り優先オート F4.0
  • 露出 ±0.0
  • ホワイトバランス 蛍光灯
  • 室内の照明
  • 同じ場所、同じ時間
  • レタッチなし

注目してほしいのは室内の照明です。
同じ照明(明るさ)で撮影しています。

被写体が黒い


EXIF F4.0 シャッタースピード1/125 ISO 1600

まぁ普通。適正露出に近いと思います。
この写真のEXIFを覚えておいてください。

被写体が白い場合


Exif F4.0 シャッタースピード1/125 ISO 640

なんとなく暗い印象ではないでしょうか。
実際にEXIFを見ても絞りとシャッタースピードは同じですが、ISO感度が黒い被写体の時より下がっています。

何が起こっているのか

黒い被写体に対しては、
黒が多い→暗い→設定を明るくする という判断をしています。
今回の写真では白と黒のバランスがいいのかほぼ適正な露出でした。

白い被写体の時は、カメラが
白が多い→明るい→設定を暗くする という判断をしています。

よくある例としてメモを写真に撮ったら白い紙なのにグレーに写ってしまうアレです。

つまり今回の撮影条件を踏まえて露出の話をすると
どんなに同じ条件で撮影しても、被写体の色によって露出の設定が必要 という事です。

逆に被写体が同じでも背景の色が変わった時にも同じ事が起きます

3つの露出を意識しよう

露出には「カメラが決めた露出」「実際の露出」「自分がイメージしている露出」の3種類があります。

カメラが決めた露出というのは先ほど検証したように、オートモードで露出の設定をせずに撮影した写真です。
先ほどの検証で、カメラの決めた露出では不十分だという事が分かりました。

実際の露出は、カメラの露出を変更して、自分が見ている風景とカメラの露出が一致した写真です。
しかし一致しているからと言って、それが完成ではありません。

写真は最終的に自分がイメージしている露出に合わせていく必要があります。

カメラが決めた露出(±0.0)

実際の露出(+0.7)

自分がイメージしている露出(+1.3)

もちろんこの写真は私のイメージしている露出の最適な値であって、撮影者によって欲しい露出は異なります。

白と黒以外にも特徴が

今回の検証は白と黒でしたが、他の色でも同じ事が起こります。

赤は暗い色だと認識したり、黄色は明るい色として認識したりと、被写体それぞれに露出を設定していく必要があります。

紅葉シーズンには赤も黄色も入り混じっているので、細かい露出の設定が必要になってきます。

最強はマニュアル露出

マニュアル露出は絞り、シャッタースピード、ISO感度を全て自分で設定するモードです。

最初は設定が少し難しいかもしれませんが、一度設定が終われば常に同じ設定で写真が出来上がるので、どんな被写体を撮影しても明るさが一定です。
(と言っても私は絞り優先オートが多いのですが)

あまり絞りを変更しない人なら、一度絞りを決めてしまえば、流れでシャッタースピードとISO感度が決まってくるのでおすすめです。

ポイントとしては絞り優先オートで絞りを決めて、その時のシャッタースピードとISO感度を覚えておきましょう。
露出を変更したい時はシャッタースピードかISO感度を少しずつ変更していきましょう。
もちろん手ぶれやノイズに注意が必要です。

まとめ

オートモードには常に付いて回る露出。
明るさというと単純ですが、色だと思うと少し奥が深く感じるのではないでしょうか。

今回紹介していない青色や緑色、全ての色にカメラにとっての明暗があるので、その辺りは自分で確認しながら写真を撮影していくとまた一段写真が面白くなってくると思います!

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