写真にハマってくるとRAW現像は避けては通れない道。
RAW現像はAdobe社のLightroomが有名で、これを使っている人も多いのではないでしょうか。
私も利用者の一人で、RAW現像を初めた直後にLightroomに触れ、そこから3年近く使っています。
Lightroomの使い方はとても簡単で、基本的にはスライドバーを動かすだけで写真の現像ができます。
しかしシンプルだからこそ見落としがちなのがRAW現像の基本。
今回はLightroomのRAW現像の基本が分かる「作品づくりが上達するRAW現像読本」の紹介です。
作品づくりが上達するRAW現像読本
基本からしっかり
全体のバランスとしては前半に写真の取り込みから、Lightroomの様々な補正機能について。
後半から写真のタイプ別にポートレートや風景のRAW現像のテクニック。
終盤はモノクロ写真や、オールドレンズ、ディスプレイやプリンターのカラーマネジメントについて書かれています。
一番の重要な所はやはりLightroom補正機能ですよね。
コントラストやシャープの役割はもちろん。補正する項目の順番なども書かれています。
良かった所は、補正の注意点などが書かれている事で、
「明瞭度の補正をかけすぎると見る人が見れば分かる。基本は○○くらいを目安に」といったアドバイスもあり、初心者が陥りやすい過剰なRAW現像に拍車をかけてくれる文章はとても好感が持てました。
最初の頃は使いどころが分かりにくい部分補正の使い方も、作例を入れながら紹介されているので、この本があれば初心者クラスからは抜けられると思います。
迷った時も是非読みたい
RAW現像で「この補正どうしよう」と迷ってしまった時にも読みたい本です。
「できればトリミングはしない方がいい。でも最優先は構図の美しさなのでトリミングするべき」
といった、当たり前だけど当たり前と言いにくいトリミングについての後押しもしてくれます。
特に印象に残っているのは「編集にキリがないのではない。完成形が見えていないだけだ」という言葉。
この一言は僕のRAW現像の速さを数段アップしてくれました。
ちょっと残念だった所
Lightroomは便利はRAW現像ソフトです。
しかし現像ソフトであると同時に写真の管理ソフトでもあります。
管理において便利な「フラグ」や「レーティング」について紹介がなかったのは残念でした。
本のタイトルが「作品づくりが上達するRAW現像読本」なので、写真の管理について書かれていないのは当然かもしれないんですけどね。
写真の管理については簡単だしネットで調べればすぐに出てくるので、本で紹介する必要がないと判断したのかもしれません。
まとめ
この本を呼んで一番伝えたい事は「人を動かす力がある」という事。
(動かすと言ってもパソコンの前なんだけど)
これからLightroomでRAW現像をやろうと思っているなら、是非セットで購入してください。
タイトル通りLightroomの基本がぎっしり詰まっています。
そしてRAW現像で迷った時もこの本を開いてください。
答えが必ずこの本に載っています。