一眼カメラは何故綺麗に写る?一眼カメラとスマートフォンの決定的な違い

「この写真綺麗ね。iPhoneで撮ったの?」

「これは一眼カメラで撮った写真だよ」

「え!?こんなに写り違うの…!?」

こんな経験はないですか?

一眼カメラって確かに綺麗に写るけど、スマートフォンのカメラと何が違うのでしょうか。

「最近はスマートフォンのカメラも向上しているし、十分だよね」という人もいますが、一眼カメラとスマートフォンには越えられない壁が存在します。

この記事では一眼カメラとスマートフォンでの描写力の違いについて具体的にどこがどう違うのか、理屈を交えながら解説していきたいと思います。

一眼カメラとは

この記事では一眼カメラという単語が何度も出てきます。
一眼カメラとは、いわゆる一眼レフやミラーレス一眼の事で、レンズ交換式のカメラの事を差します。

主な一眼カメラのメーカーは、一眼レフではキャノン、ニコンの2社、ミラーレス一眼ではソニー、オリンパス、富士フイルムなどが有名です。

イメージセンサーの大きさ

カメラにはイメージセンサーと呼ばれる、光を受けて画像を作り出すセンサーが必ず搭載されています。

一眼カメラのセンサーはこのようになっています。

一眼カメラのイメージセンサーはモデルによって大きさが異なり、大まかに3種類あります。
大きいサイズから順番に「フルサイズ」「APS−C」「マイクロフォーサーズ」と呼ばれます。
イメージセンサーは大きい方が画像の情報をたくさん入れることができるので、綺麗に写ります。

スマートフォンのイメージセンサーは上の3種類のどれにも当てはまりません。
スマートフォンに一番多いサイズが「1/3型」でiPhoneなどもこれくらいの大きさです。

大きさにするとこれくらい違います。

プロカメラマンが多く使うのフルサイズと比べると46倍。
一般に一番多く出回っているAPS-Cサイズと比べても約20倍の差があります。

センサーが大きくなるとカメラも必然と大きくなってくるので、小型である事が必須であるスマートフォンに一眼カメラ並みのセンサーを搭載する事は不可能です。

1画素あたりの面積

最近のカメラ性能が良いスマートフォンは2000万画素近くの画素数があります。
そして普及している一眼カメラの多くも約2000万画素です。

「あれ?スマートフォンも一眼カメラも画素数同じじゃん!?」と思うかもしれません。

これによって何が起きるかというと、一眼カメラの方が1画素あたりの面積が大きくなります

そして1画素あたりの受光面積が広い方が、カメラは色の判断がしやすく、色彩が綺麗に出ます

逆に1画素が小さいスマートフォンは色の認識が不得意で、メリハリのない画像に仕上がってしまいます。

ズームの方式

一眼カメラとスマートフォンではズームの方法が違います。

一眼カメラはレンズが動いてズームする「光学ズーム」、スマートフォンは「デジタルズーム」という方式が採用されています。

デジタルズームとは言ってしまえばトリミング(切り取り)と同じです。
トリミングすると画質はどう変化するでしょうか。

カメラの性能も評判のZenFone3で検証してみました。

まず拡大せずに1枚撮影しました。

ここからデジタルズームで寄ってみます。

ぼやけて画像が劣化しているのが分かると思います。

前述したイメージセンサーの小ささによって色の認識が不得意なのも相乗してしまい、一眼カメラに比べてなおさら描写力に差が出てしまいます。

スマートフォンに一眼カメラと同じ光学ズームを搭載しようとすると、レンズの動く幅が必要になってくるので、端末が大型化しスマートフォンとは言えない形になってくるでしょう。

数は少ないですが、一応スマートフォンにもレンズが動いて望遠をコントロールする光学ズームが搭載されたモデルも存在します。

表現力

カメラの表現の一つに「ボケ」があります。
ボケは被写体を際立たせ、表現の幅を広げる事ができます。

カメラの仕組みにおいてイメージセンサーとレンズの距離が近いとボケにくいという特徴があります。
スマートフォンのイメージセンサーは小さいと書きましたが、イメージセンサーが小さいとレンズとの距離はどう変わってくるのでしょうか。

イメージセンサーが大きい場合

レンズを通して被写体をセンサーに写します。

イメージセンサーが小さい場合

センサーが小さくなるので、被写体がセンサーに収まらなくなりました。

被写体が入らないための対策です。
レンズをセンサーに近づける事で、画角が広くなり、被写体が入りました。

前述した「センサーとレンズが近いとボケにくい」という特徴により、スマートフォンはボケにくく、のっぺりとした写真が多くなってしまいます。

スマートフォンで一眼カメラ並みのボケを得ようとすると、センサーとレンズの距離を離す必要があり、同時にセンサーも大型になってくるので端末が大型化してしまいます

ちなみに一眼カメラにおいても同じ事が言えます。
センサーの大きいフルサイズが一番ボケやすく、APS-C、マイクロフォーサーズとセンサーが小さくなるとボケにくくなります。

スマートフォンのポートレートモード

最近はスマートフォンにもポートレートモードなどで、ボケる写真が撮れるようになってきました。しかしあのポートレートモードにはカラクリがあります。
ボケる写真が撮れるスマートフォンには、レンズが2つ搭載されています。
ピントが全体に合った写真と、ピントがボケた写真を同時に撮影し、ピントが合った写真から被写体を選び、そこにピントがボケた写真を合成しています。
ボケている写真が撮れているわけではなく、ただの合成写真です。

まとめ

スマートフォンは小型である事が必須です。
小型という条件がある故に一眼カメラには敵わない越えられない壁がたくさんあります。
スマートフォンのカメラもかなり向上していますが、一眼カメラに追いつくまではまだまだ時間がかかるはずです。

この記事を読んで一眼カメラ購入への一歩が出れば幸いです。

カメラ、家電をかんたんオトクにレンタル【Rentio】

関連コンテンツ