カメラを買う時、ネットで評判を見て買う人や、店頭でスタッフの方にお勧めを訊いたりして買う人もいると思います。
しかし、ネットやスタッフのおすすめが自分に合ったカメラとは限りません。
「自分に合った」というのは自分の用途ではなく、「自分の身体に合った」という意味です。
最近は通販も一般的になってきましたが、最終的に通販で購入するにしろ、店舗で一度は実物を触っておくべきです。
この記事では実際に店頭で触って確認してほしい理由と、確認するべき4つのポイントについて紹介します。
カメラはなぜ店舗で触る必要があるのか
カメラは電化製品の中でも自分で様々な設定をする珍しい製品です。
炊飯器や、洗濯機の基本操作はボタンを押すだけ。最近の家電はとても便利になりました。
しかしカメラはシャッターを押すだけ というシンプルな操作方法ではありません。
- 首や肩に下げて、カバンに入れて持ち運び
- ダイヤルで素早く細かな設定変更
そこで自分の手に合ったカメラ選びがとても重要になってきます。
いくつも違いのあるカメラの中で、自分に合ったモデルは自分にしかわかりません。
ある程度欲しいカメラが決まってきたら、店頭で触って自分に本当に合うカメラなのか確認しましょう。

車の試乗だと思ってください。
店舗で確認する3つのポイント
重さやサイズ感
小型のカメラの特徴
主にライトユーザー向けである小型のカメラは以下の特徴があります。
- 持ち運びしやすい
- かわいい、スタイリッシュなデザインが多い
小型のカメラはメリットが簡単に想像できると思いますが、やはりライトユーザー向けなので、細かい操作やボタンなどが少なく、設定をガシガシ触って写真を撮るには扱いにくい一面があります。
大型のカメラの特徴
プロ向けやハイアマチュア向けのカメラほど大型で重量がありますが、以下のようなメリットもあります。
- 重心が安定する
- グリップしやすい
- ボタンが豊富
しかし重すぎるとモチベーションの低下に繋がります。
「重すぎて持って出るのが面倒」という事にならないように注意しましょう。
操作性
ボタンの多いモデルから少ないモデルまで様々ですが、小型と大型のカメラの違いでも紹介したように、使用者のレベルが上がるにつれて、ボタンの数が多くなります。
結論を言うと最初はボタンが少なく扱いやすいモデルで問題ありません。
多いと混乱する可能性がありますし、初心者には不要なボタンが多いです。
ボタンを押す感覚も重かったり軽かったりします。
入門モデルは軽く少し安っぽい感覚がするかもしれません。
上級モデルになると、重くガシガシと押さえる感覚に近くなってきます。
また、右手だけで操作するモデルや、両手を使って操作するモデルもあります。

ボタンの数に不満が出るくらい使い倒せば、次のモデルを買うタイミングです。
メーカーによる違いも
ボタンの配置について独特な造りのメーカーやモデルもあります。
特に富士フイルムの作りは独特な形状で、ダイヤルでの設定が多いです。
シャッターボタンの位置
操作性に近い部分がありますが、シャッターボタンはカメラで最も大切なボタンなので、ボタンの中では一番重要視するべきボタンと言えます。
キヤノンやニコン、ソニーなどの多くのカメラは、グリップの上部に取り付けられていて、一般的にカメラと聞いて思い浮かべる場所にシャッターボタンがあります。
一方富士フイルムやオリンパスなどのクラシックデザインのカメラはボディの頂部にシャッターボタンがあります。
「グリップにシャッターボタンがあった方が使いやすい」という人も多いですが、もちろん気にならない人もいます。

シャッターを押してみれば違いがすぐに分かるので、こちらも忘れずに確認しましょう。
最後に
今回紹介した内容は個人差によって異なるものでばかりです。
冒頭でも書いたように、カメラはその辺の家電とは違います。
「重くて使っていない」「使いにくいからスマートフォンで撮ってる」
そんな風にならないために、一度は店舗で触って確認して、自分の使いこなせるカメラを選びましょう。