各カメラメーカーの特徴と2018年の動向を振り返る

2018年はカメラ業界でもとても大きな動きがあり、カメラメーカーの特徴やスタンスも変わってきました。

以前カメラメーカーの特徴をまとめた記事を書いたのですが、古くなってきたのでこの記事で最新の動向をまとめながら、2018年を振り返りたいと思います。

一応基本的な事は書いていますが、大きな動きだけをまとめています。
新製品の紹介ではないのでご注意を。

以前の記事は下のカードから

各カメラメーカーの特徴をまとめてみた

2017年3月4日

マウントなどの専門用語が少し出てくるので、分からない人はこちらも参考にどうぞ

一眼カメラ購入前に知っておくべきマウントとセンサーサイズの話

2017年3月3日

紹介するメーカーの順番は話の流れが分かりやすいように書いています。

本題の前に

2018年を振り返る前に、簡単にこの記事で出てくる専門用語を説明します。

イメージセンサー

カメラにはイメージセンサーという部品が必ず搭載されています。
イメージセンサーはフイルムに代わる部品で、レンズを通ってきた光はイメージセンサーで映像として出力されます。

イメージセンサーは大きく分けて3つの大きさがあり、大きいものから順にフルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズがあります。

フルサイズセンサーの方がプロに多く好まれ、カメラも大型化。
APS-Cセンサーは入門向けの機種が多く、一番出回っているセンサーサイズ。

マイクロフォーサーズはフルサイズとAPS-Cとは異なり、パナソニックとオリンパスのみ採用しています。

一眼レフとミラーレス一眼

現在主流のカメラの形状は一眼レフとミラーレス一眼があります。

一眼レフは従来通り、フイルムがデジタルに変わっただけで、基本的な仕組みは同じで、レンズを通ってきたミラー(レフ)で反射してファインダーに写します。

ミラーレス一眼は一眼レフの仕組みを簡素にしたもので、簡単に言うとスマートフォンと同じ仕組みです。
レンズを通った光が映像となって背面液晶や電子ファインダーに写し出されます。

ミラーレス一眼の方が後発なので、発売当初は一眼レフに劣っていましたが、最近はほとんどの分野で一眼レフと肩を並べられるくらいに性能が上がってきました。

マウント

一眼レフとミラーレス一眼はレンズの交換ができる事が大きな特徴です。

カメラ本体とレンズを繋ぐパーツの事をマウントと呼びます。
カメラとレンズのマウントが一致していなければ、取り付けができません。

マウントはメーカーによって異なる他、メーカーでも複数のマウントを扱っている事もあります。

一度同じマウントでレンズを揃えてしまうと、別のマウントのカメラを買った時に、これまで使っていたレンズが使えないので、最初のカメラ選びでは重要なポイントです。

2018年最終版 各カメラメーカーの特徴

ソニー

フルサイズミラーレス一眼といったらソニーです。
ソニーはフルサイズ以外にAPS-C機も作っていますが、最近は特にフルサイズに特に力を入れています。

数年前は「ソニーはミラーレス一眼とかいうおもちゃを作ってる」程度の認識でしたが、ソニーのミラーレス一眼に対する取り組みから、ここ数年でカメラ業界のミラーレス一眼に対する見方も大きく変わってきたのではないでしょうか。

そして今年のカメラ業界を激震させたのは2018年2月に発売されたフルサイズミラーレス一眼 α7IIIだと思います。

ソニーのベーシックモデルとして発表されたこのカメラは、価格に対して驚愕的なハイスペックモデルで、発表直後から様々なところで「これをベーシックって言われると他のカメラメーカーが困っちゃうよな」という声が上がっていました。

フルサイズ機は大きなニュースとなったソニーですが、APS-C機は噂ばかりで公式は沈黙。
ソニーはここ最近はエントリーモデル(入門モデル)も発表しておらず、2014年頃発売のα6000やα5100が長いことエントリーモデルとして販売されています。

また一眼レフであるAマウントシリーズも沈黙状態です。
Eマウントであるミラーレス一眼の調子が良いので、Aマウントは縮小していくのかもしれません。

α6000やα5100も十分現役として使えるモデルですが、2019年はエントリーモデルやAPS-C機が充実してくるといいですね。

キャノン

一眼レフメーカーのトップであるキャノン。
カメラのデザインも硬派なモデルからカジュアルなモデルまで揃っています。

しかし最近はソニーのミラーレス一眼α7IIIやα7R IIIにシェアを奪われているようです。

そんな中で登場したのがフルサイズミラーレス一眼EOS R。
α7IIIに寄せたスペックで、ソニーへの顧客流出を防ぐために発売されたようなカメラでした。

キャノンにとって初のフルサイズミラーレス一眼というだけあり、フルサイズミラーレス一眼を5年間作ってきたソニーにはまだまだ背中が見えている程度といった印象です。

エントリーモデルではミラーレス一眼レフEOS Mシリーズにファミリー向けであるEOS kiss Mが登場。

現状キャノンのマウントには一眼レフのEFマウント、EOS MシリーズのEF-Mマウント、EOS RシリーズのRFマウントの3つが存在するわけですが、今後のラインナップはどうなるのでしょうか。

プロは一眼レフ、ハイアマチュアは一眼レフと新発売のEOS R、エントリーはミラーレス一眼といった住み分けだと思いますが、3種類のマウントを同時に開発するのは大変そうです。

Canon ミラーレス一眼 EOS R BODY 約135.8 x 98.3 x 84.4mm ブラック
  • キヤノン
  • 価格   ¥ 187,000
  • 販売者 富士カメラ

ニコン

ニコンもキャノンと同様に一眼レフの大手メーカーです。
キャノンよりは硬派なモデルが多く、いい意味で無骨で洗練されたボディのカメラが多いです。

最近はニコンもキャノン同様にソニーにシェアを奪われていたと言えます。

そしてキャノンと同様にソニーへの顧客流出を防ぐべく、フルサイズミラーレスを発表しました。
それがZ6とZ7の2機種。

Z6はソニーα7IIIに近いモデル、Z7は2017年末に登場した高画素モデルα7R IIIに近いモデルとなっています。
結果としてはキャノン同様に悪くはないけど、ソニーには勝っていない感じ。

ニコンはこれまでにNikon 1というシリーズのミラーレス一眼を展開していましたが、最近は音沙汰がなく2018年中頃に全てのモデルが旧型扱いとなり、生産は終了してしまいました。

これからは一眼レフのFマウントと、ミラーレス一眼のZマウントの2種類で勝負していくのでしょうか。

ニコンはエントリーモデルの発表も少なく、エントリーモデルのマウントも既存のFマウントのみです。
新マウントであるZマウントを普及させたいところでしょうけど、2019年はZマウントのエントリーモデルが発表されるのでしょうか。

Nikon ミラーレスカメラ 一眼 Z7 ボディ
  • Nikon
  • 価格   ¥ 372,284
  • 販売者 秋葉原アウトレットプラザ

富士フイルム

APS-Cのミラーレス一眼を専門に扱う富士フイルム。
誰もがかっこいいと思えるクラシックなデザインはまさにファッションの一部。

描写もとても綺麗で、特にキットレンズもキットレンズとは思えない綺麗な写りをするので本当に驚きでした。

またフイルムメーカーとして培ったシステムである、フイルムシミュレーションは「この機能が使いたくて富士フイルムを買った」という人もいるほど。

2018年は出す機種どれも評判が良く、着実に顧客を掴んでいるように思います。

今年発売のX-H1は富士フイルムのフラグシップとして登場。
X-H1はマグネシウム合金を採用したことで程よい重量があり、またこれまでクラシックデザインだった富士フイルムのボディから、グリップのしっかりとした安心して使えるボディとなっています。

新ラインとしてX-T100が登場し、これからは100番台がエントリーモデルとして展開されていくのでしょう。
小型で持ち運びがしやくいモデルとなっているX-T100。
新ラインだからなのかキットレンズも一新され、上位モデルのキットレンズよりは性能は落ちてしましたが、ボディの小型軽量さを活かした新しいズームレンズです。

またミラーレス一眼唯一の中判(フルサイズより更に大きいイメージセンサー)のカメラを作っている富士フイルム。
2018年はGFX 50Rが発売されましたが、もっと話題になったのは1億画素を誇るGFX 100Megapixelsの発表です。
説明の必要も無いと思うので省略しますが、価格も100万円超えだそうで、一般層向けではありませんね。
(GFXシリーズ自体が一般層向けではないだろうけど)

FUJIFILM ミラーレス一眼カメラ X-H1ブラック X-H1
  • 富士フイルム
  • 価格   ¥ 162,054
  • 販売者 Amazon.co.jp
FUJIFILM ミラーレス一眼カメラ X-T100ダブルズームレンズキット ブラック X-T100WZLK-B
  • 富士フイルム
  • 価格   ¥ 69,676
  • 販売者 イーベスト家電

パナソニック

オリンパスと協力してマイクロフォーサーズ機を製作するパナソニック。
同じフォーサーズ機とはいえデザインの方向性は異なり、一眼レフに近いゴツイカメラが多いですが、エントリーモデルはクラシックなデザインやカラフルなモデルもあります。

パナソニックの2018年の大きな動きは、フルサイズ機の発表でした(発売は2019年春の予定)。

これまでマイクロフォーサーズ一本で、カメラ好きからは一歩引いた目で見られていたパナソニックですが、フルサイズ参入で「おっ!」となったカメラマンも多いはず。
レンズのラインナップも日本で一番有名なレンズメーカーであるシグマ、カメラ好きなら一度は憧れるライカと共同で製作していくそうです。

フルサイズミラーレスはソニー、キャノン、ニコンに次いで4番目と、かなり遅れをとったパナソニックでしたが、2019年は3社でのレンズレンズの開発に拍車がかかる事を期待しています。

パナソニック ミラーレス一眼カメラ ルミックス GH5S ボディ ブラック DC-GH5S-K
  • パナソニック(Panasonic)
  • 価格   ¥ 237,500
  • 販売者 カメラ会館
パナソニック ミラーレス一眼カメラ ルミックス GX7MK2 標準ズームレンズキット シルバー DMC-GX7MK2KS
  • パナソニック(Panasonic)
  • 価格   ¥ 54,800 ¥ 108,961
  • 販売者 DY-ショップ

オリンパス

小さなマイクロフォーサーズセンサーを活かした小さなモデルが多いメーカーです。
マイクロフォーサーズだからこそできる小型でフットワークの軽いカメラが多く、子供を撮りたいママカメラマンや旅行でスナップを撮りたいカメラ女子に人気です。

また小型でフットワークが重要なのは子供や旅スナップばかりではなく、荷物を極力減らす必要がある山岳カメラマンにも選ばれています。

2018年はフラグシップ、エントリー共に発表していますが、全体的に落ち着いていた印象です。
今年は他のメーカーが本当に目立ちすぎていたので、これは仕方ないのかなと思います。

2019年はパナソニックを追ってフルサイズミラーレス市場に参入したりするのでしょうか。

OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M1 MarkII 12-40mm F2.8 プロレンズキット
  • オリンパス
  • 価格   ¥ 199,480
  • 販売者 カメラの大林 (キャッシュレス還元対象店)
OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ PEN E-PL9 ダブルズームキット ブラック
  • オリンパス
  • 価格   ¥ 66,288
  • 販売者 イーベスト家電

ペンタックス

一言で言うとマニアック。
悪いわけではありませんが、なぜペンタックスを選んだのか訊きたくなります。

独自の機能として有名なのがアストロレーサー。
動いている星を追う機能で、長時間露光していても星がブレません。

2018年は新モデルは出しているものの、オリンパス同様に大きな話題にはなりませんでした。

エントリーモデルの発表もありません。

事業縮小していると噂のあるペンタックスですが、2019年はビッグなニュースを期待しています。

2018年で一番多く売れたカメラは?

ちなみに2018年に一番売れたカメラはキャノンのEOS Kiss Mでした。

機能も評判が良いようですが、やっぱり”キャノン”というネームバリュー手伝っていると思います。

いくらプロ向けのフルサイズが充実しようと、プロカメラマンの人口はアマチュアや一般層に比べて少ないです。
カメラ業界を支えているのはプロカメラマンではなく、一般のユーザーです。

そういう意味で考えると、α7IIIでカメラ業界に強烈なインパクトを与えたソニーより、アマチュアに一番カメラを売ったキャノンの勝利とも言えます。

まとめ

2018年は本当にカメラ業界が動いた年で、ビッグニュースばかりでした。
そしてキャノン、ニコン、パナソニックを動かしたのはソニーのα7 IIIやα7R IIIというのは紛れも無い事実です。

フルサイズミラーレス市場では独走状態だったソニーが2019年からどのような戦略をしてくるのか。
他社はどんなレンズでソニーが培ってきた5年の足跡を追うのかが見どころです。

エントリーモデルモデルはキャノンのEOS Kiss Mの一人勝ちでした。
やっぱりEOS Kissの名前は伊達じゃない。

今年は大人しかったオリンパスやペンタックスが2019年にどんな動きをするのかにも注目したいところです。

今年は激動の年でしたが、来年はどんなカメラが登場するのか楽しみですね。

各カメラメーカーの特徴をまとめてみた

2017年3月4日

一眼カメラ購入前に知っておくべきマウントとセンサーサイズの話

2017年3月3日

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